自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

チャールトン・ヘストン 追加  その1

2006-09-21 | ヘストン
チャールトン・へストン 追加
ヘストンの吹き替えに関して、追加の御紹介です。

***

「大地震」に別バージョンがあったそうです。(テレビ朝日版)
資料作成の際に見落としておりました。以下の二つがあります。

「大地震」(Earthquake 1974年・米)1981年10月5日(TBS)
チャールトン・ヘストン:納谷悟朗
エヴァ・ガードナー:翠準子
ロン・グリーン:高塔正康
ジョージ・ケネディ:大宮悌二

「大地震」(Earthquake 1974年・米)1986年8月31日(テレビ朝日)
スチュワート(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
レミー(エヴァ・ガードナー):翠準子
サム(ロン・グリーン):山内雅人
ルー(ジョージ・ケネディ):小林清志
デニス(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド):田島令子
ジョディ:小林勝也、ローザ:小宮和枝、マイルズ:若本紀昭、サル:池水通洋
コーリー:浪川大輔、バーバラ:前田敏子、ラッセル:曽我部和恭

*自称吹替評論家様、dick様。ありがとう御座いました。
私はTBS版のみ拝見しています。

***

「ミッドウェイ」の日本テレビ版とテレビ朝日版のもう少し詳しいキャストをアップします。
比較の為にTBS版も載せます。
TBS版と日テレ版は、どちらも日本軍は劇場版吹き替えをそのまま使用していたのではないかと思います?
三船とジェームズ・繁田以外を新録したと言うのは、有り得る事かもしれませんが・・・?

「ミッドウェイ」(Midway 1976年・米)1979年10月8日、15日(TBS)
ガース大佐(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ニミッツ大将(ヘンリー・フォンダ):柳生博
山本(三船敏郎):三船敏郎
南雲(ジェームズ・繁田):穂積隆信
ブレイク少佐(ロバート・ワグナー):城達也
マドックス大佐(ジェームズ・コバーン):小林清志
ハルゼー(ロバート・ミッチャム):浦野光?
スプルアンス少将(グレン・フォード):田中信夫
フレッチャー少将(ロバート・ウェバー):家弓家正
スーザン・サリバン:武藤礼子
羽佐間道夫、津嘉山正種、小林修

*ミッチャムは内海賢二氏の可能性もあるそうです。(kamakari様情報)

「ミッドウェイ」(Midway 1976年・米)1981年12月2日(日本テレビ)
<アメリカ軍>
ガース大佐(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ニミッツ大将(ヘンリー・フォンダ):内田稔
トム/ガース大佐の息子(エドワード・アルバート):東富士郎
ロシュフォート中佐(ハル・ホルブルック):西田昭市
スプルアンス少将(グレン・フォード):川合伸旺
ブレイク少佐(ロバート・ワグナー):堀勝之祐
ハルゼー(ロバート・ミッチャム):細井重之
マドックス大佐(ジェームズ・コバーン):仲木隆司
ピアソン(エド・ネルソン):筈見純
フレッチャー少将(ロバート・ウェバー):北原義郎
嶋俊介

*一部評論家様に、ご教示頂いております。ありがとう御座いました。

<日本軍>
山本(三船敏郎):三船敏郎
南雲(ジェームズ・繁田):穂積隆信
近藤信竹(コンラッド・ヤマ):緑川稔
渡辺(クライド・クサツ):若本規夫
細谷(デール・イシモト):今西正男
山口多聞(ジョン・フジオカ:宮田光
友永丈市(ジム・イシダ):井口成人
草鹿龍之介(パット・モリタ):岡部政明
南雲の副官:村松康雄
友永丈市(サブ・シモノ):千田光男

<不明>
玄田哲章、峰恵研

*日本軍は聴き取りです。
私に分かったのは、三船、穂積、若本、今西各氏ぐらいでした。
評論家様に多大なご協力を頂いております。本当にありがとう御座いました。

「ミッドウェイ」(Midway 1976年・米)1983年6月5日(テレビ朝日)
ガース大佐(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ニミッツ大将(ヘンリー・フォンダ):大久保正信
山本(三船敏郎):小林勝彦
南雲(ジェームズ・繁田):山内雅人
トム(エドワード・アルバート):田中秀幸
スプルアンス少将(グレン・フォード):田中信夫
フレッチャー少将(ロバート・ウェバー):阪脩
ブレイク少佐(ロバート・ワグナー):宮田光
ロシュフォート中佐(ハル・ホルブルック)他:青野武
マドックス大佐(ジェームズ・コバーン):渡部猛
今西正男、若本規夫、村松康雄、玄田哲章、宮内幸平

*dick様。本当に有難う御座いました。

***

「真紅の女」(The President’s Lady 1953年・米)
1974年12月2日(テレビ神奈川)
ジャクソン大統領(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
スーザン・ヘイワード:谷育子
ジョン・マッキンタイア:吉沢久嘉

*UHF局のテレビ神奈川制作の吹き替えです。
ちゃんとヘストン=納谷悟朗なのが、スゴイと思いました。
自称吹替評論家様調べ。本当に有難う御座いました。

***

「クライシス2050」のビデオ版ですが、残念ながら、やはり劇場版の音声が入っていたそうです。ジャック・パランスは、劇場版(ビデオ版)、TV版共に大塚さんだった模様です。
劇場版(ビデオ版)キャスト
ヘストン(鈴木瑞穂)、小川真司、田島令子、大塚周夫、別所哲也、池田勝

*荒野の流れ者様情報。本当に有難う御座いました。


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緯度0大作戦 コメンタリー その2

2006-09-15 | 特撮
「緯度0大作戦」DVD コメンタリー 続き

*ルパン
「続夕陽のガンマン」の三人がそのままルパンのキャストである事を、聞き手の方が指摘すると、今それにお気づきになったらしく、結構驚いたご様子でした。(笑)
最初、五エ門役だった事を仰っていました。
山田さんは絵が出来ていないと絶対にダメだったので、途中で(声入れを)中止した話をされていました。
「笑う」と言っても、ゲラゲラ笑うのか、クスクス笑うのか絵がないと分からないじゃないですか、との事。

*仮面ライダー(首領の声)
沢りつおさん等、エコーの皆さんが怪人を演っていたので、それを取り仕切る首領として、落ち着いた、強いしゃべりで演じられたそうです。
(他の皆さんが大変だったのに、自分はチョコチョコッと済ませてラクだったと言う、いつものお話も出ていました。笑)

聞き手の方が、「仮面ライダー・ストロンガー」の最終回で、歴代ライダーが勢揃いする中、敵のボスが「この声に聞き覚えはないか?」とのセリフがあったとお話になっていました。
そこで、それぞれのライダーが「何々首領の声だ!」と言って、名前は違っていても、実は全部同じ首領だった事が分かるんだそうです。(見てみたい。)
但し、「この声に聞き覚えはないか?」のセリフ・・・「僕が喋ったんですか?」と仰っていて、ご記憶にないみたいでした。

*キャシャーンのナレーション
聞き手の方が「たった一つの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体」と言うのが有名でしたね、と言うと、ナント!!!「キャシャーンがやらねば誰がやる」とのありがたいお言葉が!!!
聞き手の方も「有難う御座います」と思わず仰っていました。(笑)

キャシャーンの実写劇場版のナレーションは、いろいろ入れたとの事です。
(アニメで有名なOPナレが使われなくて、本当に残念でした!!!)

*ナレーションについて
相当昔からやっていた。ラジオもずっとやっていた。
ナレーションというのは場面と場面のつなぎで、説明をちゃんとしなくてはいけない。
人に伝えなくてはいけない。
自分が分かれば良い、と言うようなナレーションが今は多いが、お客様にきちんと伝えなくてはいけないとの事です。

*「納谷悟朗の東京ナントカ散歩」と言うラジオで、「普通に喋ってくれ」と言われた事があったそうです。
ちゃんと「納谷悟朗の」とついているのに、いつもの調子のナレーションではなくて、普通に話して欲しいと言われた事があったそうです。

*演劇を始められたきっかけ
立命館大学の演劇研究に入ったのが最初。
その後「東童」に入団。児童向けの劇団で、ピーターパンや宝島をやったそうです。

*テアトル・エコー
喜劇専門で、元々ブールバール(フランスの小粋な喜劇)の様な物をやろうという事だったそうです。

*演出について
俳優さんに気持ち良く演って欲しい。
役者さん達に、押しつけがましい事はあまり仰らないそうです。
それぞれの役者の個性だから。

*モンティ・パイソン
ジョン・クリーズの二代目だった事。(初代は近石真介氏)
周りの役者がみんな達者だったので、台本などもほとんどなくて、好き勝手に作って喋っていたそうです。楽しかったそうです。

究極のアドリブですね!!!
私は、東京12版のモンティを拝見出来た幸運に、ますます喜びを感じました。(笑)

*「地方検事」 TBS
最初のアテレコ作品。伝説の生アテレコのお話を少しされていました。
若山弦蔵さん、中村正さんなど。

アテレコ創世記のお話はあちこちでされていますが、折角なのでアップします。

前日に大スクリーンで試写したそうです。
細かくチェックして、当日もう一度リハーサル。それで本番。
そして、生放送でアテレコしたそうですが、レシーバーがなく、音無しで演っていて、「(声が)合う訳ないですよ。」
男と女の声が入れ替わったり、とちったりした事もしょっちゅうあった様ですが、生放送で証拠もなく、ある意味では気楽だったとか。
そのうち、レシーバーを皆が聴けば良い事に気づいたそうです。
その後、録音テープの関係で途中でトチルと最初から入れ直さなければならなくなり、生の方がラクだったと思われた事もあったそうです。

*緯度0大作戦に関して
映画が大らかですね。東宝らしさがあって、楽しく見られる映画です。

*最後にファンの皆さんへメッセージ
『僕も段々年をとって、いろいろキャラクターが狭まって来ましたけどね、やはり、現役で演ってないとね、ダメなんですよね、役者って言うのは。
まだまだ現役で演ってみたいと思っていますよ。』

ずっと現役で、と良く仰っていますが、何度伺っても心強く嬉しくなるお言葉です。
ぜひ本当にずっとずっと演って頂けたらと思います。

***

「緯度0大作戦」の本編の映画は、また改めてご紹介したいと思います。(未定)
特撮映画は「ガンマー第3号」ぐらいしか、ご紹介していませんが、ニック・アダムスもちゃんと書かなくては・・・と思ってはいるのですが。(苦笑)

***

「緯度0大作戦」DVDボックスに関して、荒野の流れ者様よりDVDの発売情報を頂きました。
本当にありがとう御座いました。心よりお礼申し上げます。


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緯度0大作戦 コメンタリー その1

2006-09-15 | 特撮
「緯度0大作戦」 Latitude Zero コメンタリー

DVDのBOXセットの中の短縮版に、納谷悟朗さんのコメンタリーが入っていますので、簡単にまとめてご紹介します。
いつものお話も多いですが、初耳のお話もありました!!

DVDには、モチロン本編の映画(マッケンジー艦長役:ジョセフ・コットン)、オマケにソノシートからの音声も入っていました。(語り:納谷悟朗)
沢山楽しめるBOXです。ファンの方は、ぜひチェック下さい!!

<コメンタリーまとめ>

*「フランケンシュタイン対地底怪獣」や「怪獣大戦争」のニック・アダムスさんは少しご記憶の様でした。本多監督(本多猪四郎監督)には随分お世話になりました、とインタビューを通して何回も仰っていました。

*「緯度0」で共演(?)の宝田明さんとは、「怪獣大戦争」でも共演されています。
宝田さんのお話になった時に、ご一緒に舞台に出られた時の事を仰っていました。

「耳の中の蚤」(ジョルジュ・フェドー作)日生劇場
宝田明、納谷悟朗、平井道子、財津一郎

一応チェックしてみたのですが、残念ながら何時頃の事なのか分かりませんでした。
もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂ければ幸いです。

*アフレコ
テスト、ラストテスト、本番 だいたい3回で収録出来るそうです。
慣れない方が演ると、自分の声を聞いてから声を出すので、一拍遅れたりするそうです。

*「ガンマー第3号」は覚えていらっしゃらないとの事です。
森谷四郎監督の「弾痕」(実写出演。加山雄三主演)に出演した事をお話になっていました。

*NHKの「事件記者」にご出演になっていたそうです。
(「事件記者」1958年~1966年放送。実写。DVDが出ていますが、悟朗さんが登場されたエピソードが分からないので、残念ながらチェック出来ません。ご存知の方がもしいらっしゃいましたら、何卒ご教示下さい。)

*吹き替えについて
(いつものギャラのお話をなさっていましたが、それは置いといて・・・笑)
なるべく向こうの演技に合わせる。
日本語と英語では、センテンスが違うので、力点がズレるので、むこうのアクションに合わせて声を出されたとの事です。
それを上手くやろうと努力されたそうです。

*好きな役者
皆、好きは好きだそうです。
日曜洋画の時に、骨格や声、しゃべりクセなどで持ち役を考案。
ゲーブルのフィックスとなる。
ゲーブル、ヘストン(随分演りました・・・と仰っていました!笑)、ジョン・ウェイン。
ジョン・ウェインは、小林昭二がさんトラブルがあって降りたので。
小林さんは低い声で演っていらっしゃったが、ジョン・ウェインは実際には、ちょっと鼻にかかった甘い(声)イメージがあったので、そう演ろうと思われたそうです。
ダメが出たりしたが、それで演ったそうです。
「小林君と違う事を演ってみたいじゃないですか・・・せっかく演るんだから。」と納谷版ジョン・ウェインの個性を強調されていました!!!(笑)

ヘストンは格調があるが、先の読める演技で、吹き替えは楽との事でした。
「十戒」「ベン・ハー」等。
特撮ファンの聞き手の方が「猿の惑星」の事を言うと、ヘストンの映画の中では「猿の惑星」や「黒い絨氈」がちょっと変わっていますねと仰っていました。
「黒い絨氈」なんて、スラスラ出て来たのが結構意外でした。(笑)

ヘストンが来日した時に会った話をしていらっしゃいました。

リー・ヴァン・クリーフ
クリーフは役者としてお好きだったそうです。
山田康雄、大塚周夫・・・と、「続・夕陽のガンマン」の声のキャストがスラスラ出ました。
「上手いんですよね、皆ね。」
クリーフのTV映画もアテられた事があったそうですが、何の事でしょう???

*円谷作品
ウルトラマンA 
ウルトラマンを演った事があるんだけど、皆信用しなくて・・・と、ちょっと自信がなさそうなご様子?
聞き手の方は特撮ファンで、ファンには悟朗さんの声が凄く印象的と、悟朗さんにエースの事を話すと「じゃ、ウソじゃないんだ。」と笑っていらっしゃいました。

*アニメ
原音がないので、どんな声を出してもいい。

銭形警部
最初は結構カッコ良かったが、次元や五エ門の様に、周りにカッコイイのがいっぱい居るから三枚目になった。エコーは喜劇が専門だし。

沖田艦長
松本先生が「これは僕の親父ですから」と仰っていたそうです。
先生のお父様がイメージのキャラだそうです。
(実は、今の今まで知りませんでした。土下座)

現役の艦長だから「あんなに老けている訳ないんですよね」と仰っていました。
私も沖田は70才ぐらいだとずっと思っていたんですが、悟朗さんも70才~80才ぐらいの想定で演じられたそうです。
でも、現役なんだから、本当は50か60でしょう?と仰っていましたが、劇場版パンフのキャラ設定に52才と書いてあります。
私はそれを読んだ時に、本当に驚きました。(苦笑) 
徳川機関長が57才。徳川さんの方が年上だったんですね。
二人は同期生ぐらいかと思っていました。(笑)

*マッケンジー艦長(緯度0)
本多監督は、何も仰らなかったそうです。好きな様に演って下さいと言う感じだったそうです。
マッケンジー艦長は結構、高い声で演っていらっしゃいます。
ジョセフ・コットンの艦長なので、ちょっとカッコ良くなったのかも・・・との事です。

*御自分で吹き替えた作品は、あまりご覧になっていないとの事です。
御自分の声を聞くのは恥ずかしいそうです。

アテレコは、外国人なので、日本人にはない洒落た感じで、吹き替えを演っていて、外国人ぽくなるのに慣れている所もあるそうです。
キノトール氏に、エコーの役者はすぐ外人になれるから楽でいいと言われた話をしていらっしゃいました。

***

その2に続く


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ブローニュの森は大騒ぎ 

2006-09-07 | 舞台
「ブローニュの森は大騒ぎ」

2001年7月にエコーで再演されて、話題を呼んだ「ブローニュの森は大騒ぎ」です。
私がご紹介するのは、1981年の初演です。
悟朗さんは演出のみでした。(2001年も演出なさっています。)

ファンとしてはご本人が登場されない舞台はちょっと淋しいのですが、元々エコーでの御所属も「劇団文芸演出部」。
演出はお仕事の中でも、とても大事な物の一つだと思います。
やはり悟朗さんが力を注いでいらっしゃった舞台を拝見しない訳には行きません!(笑)

演出では悟朗さん御自身を舞台の上で直接拝見出来ませんが、その舞台そのもの、舞台全体に悟朗さんのエッセンスが散りばめられているの訳で、また別の意味で素敵であり魅力を感じます。

***

「ブローニュの森は大騒ぎ」(HOTEL PARTICULIER)
テアトル・エコー第61回公演 1981年3月27日(金)~ 4月9日(木)

<スタッフ>
作:ピエール・シェノ 
訳:鈴木治子 
演出:納谷悟朗
美術:孫福剛久
照明:東原修
衣装:瀬川愛子
音響:田代敦巳
舞台監督:小山嘉文
宣伝美術:山下紀一郎、原田一郎
制作:明石誠

<キャスト>
イザベル:島美弥子 
エレーヌ尼:沼枝輝枝 
シャルル:梶哲也
フランソワ:沖恂一郎 
ソランジュ:瀬能礼子 
ポール・エミール:阪脩
ティナ:牧野和子 
バルバラ:小宮和枝 
ニッキー:安達忍
スージィ:火野捷子 
ミレーヌ:佐藤雅子
ムッシュ・マイヨ:峰恵研 
アラビアの首長:沢りつお 
客:小山嘉文
運送屋:倉口佳三、伊沢弘 
シャンタル:重田千穂子

***

原題の「Hotel Particulier」は、「特別な個人用貸し家」と言ったような意味だそうです。

イザベルは外交官未亡人。夫の死後も広大な屋敷で贅沢な生活を続けていた。
しかし借金がかさみ、家中の家具を差し押さえられてしまった。
そんな折、友人のティナに人目を忍ぶデイトに家を使わせて欲しいと頼まれる。
そのうち沢山の人間がこの「特別な貸し家」を使い始めて・・・。

島さんがとても上品で、外交官夫人ならこうもあろうかと言う感じでした。
梶さんは島さんのお兄さんのシャルル役です。警察署長。
確か「ルパン」で御馴染みのフランスの警官の衣装で登場されて、楽しかったです。

やがて、イザベルの家が本当は何に使われているかを知ったシャルルは激怒します。
彼は責任を感じて警察を辞める事になりました。
ここまでは、まあまあ普通の展開?

最後のシーンで、梶さんが堅物の警察署長のイメージから一転、イザベルの家でイザベルを手伝っているオチが素敵でした。
今までの制服姿と違い、セーター(はっきりは覚えていません。)にベレー帽と言う様な軽い装いで笑顔もお優しく、イザベルのお客様(笑)にお酒を出しているお姿が今も印象に残っています。

本当はやや下ネタ(?)なのに、全体に上品で良い雰囲気でした。
あの雰囲気は演出家の手腕に違いありません!!!!!!!!(笑)

***

去年、梶さんが他界された時に、即座に思い浮かべたのがこの「ブローニュの森」の最後のシーンでした。
再演の時のシャルル役は峰恵研氏と伺いましたが、峰さんも鬼籍に入られました。
懐かしいこのシーン、あのシーン、どんどん記憶が薄れて行きますが、絶対に忘れずにいたいと思います。

***

今回の舞台のご紹介に関しておことわり
昔拝見した物ですし、記憶に頼っている部分がほとんどです。
内容に思い違い等があるかもしれませんが、ご容赦下さいます様お願い致します。

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二番街の囚人

2006-09-04 | 舞台
「二番街の囚人」

エコー初のニール・サイモン劇、「二番街の囚人」です。
悟朗さんのライフワークとなった「サンシャイン・ボーイズ」以前に上演した、ニール・サイモン物。(注)
この舞台、大変な迫力で最高でした。

***

「二番街の囚人」 (The Prisoner of Second Avenue)
テアトル・エコー第59回公演 1980年9月12日(金)~ 28日(日)

<スタッフ>
作:ニール・サイモン 
訳:酒井洋子 
演出:キノトール、酒井洋子
美術:孫福剛久
照明:東原修
衣装:瀬川愛子
音響:田代敦巳
舞台監督:白戸規之
宣伝美術:額純樹
制作:明石誠
スチール:中野英伴

<キャスト>
メル:納谷悟朗 
エドナ(妻):火野捷子  
ハリー(兄):沖恂一郎 
パール(姉):瀬能礼子 
ジェシー(姉):太田淑子 
ポーリン(姉):島美弥子
ニュース・キャスターの声:山田康雄、作間功 
判事の声:槐柳二
レポーターの声:小宮和枝 
階上の住人:白戸規之、上山則子

***

大都会ニューヨーク、二番街の高層アパート。
そこで暮らすメルとエドナの夫婦。
が、アパートに泥棒が入ってから不幸が連続して訪れる。
やがて失業したメルは、一日中アパートの中で過ごす事になった。
妻が仕事に出かけた後も一人。
しかもそこは決して居心地の良い場所ではない。
外の騒音、近所の騒音。
段々焦燥感に駆られていくメルは、まさに「二番街の囚人」と言う訳です。

メルが段々狂気じみて行く所が圧巻でした。
悟朗さんの演技力が光りました。

本当に狂気に満ちた世界なんです。
何しろアパートの上の階の住人から水をかけられたりするんですから。(笑)
(私の記憶では、「水が降ってきた」と言う感じで、そのシーンがとても印象に残っています。)

そして、ふと、あの状況の中にあって、本当は狂わない方がおかしいのではないか??
本当はメルが正常なのではないか???
思わずゾクッとする恐怖感。
笑いながらちょっと怖い、もの凄い舞台でした。

***

(注)エコーの舞台ではありませんでしたが、ニール・サイモンの「おかしな二人」も拝見させて頂いた事があります。
エコーより先に1977年に上演されました。
悟朗さんの最初のニール・サイモンでしょうか?

「二番街の囚人」と同じく、訳=酒井洋子、演出=キノトール。
フェリックス=納谷悟朗。お相手役(??)オスカーに小林修。
「おかしな二人」はテレビのコメディで既に有名でしたし、またジャック・レモンとウォルター・マッソーの映画もあり、親しみのある内容でした。

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