日向大神宮と蹴上インクライン ~京都探訪
「京都のお伊勢さん」とも呼ばれる「日向(ひむかい)大神宮」は京都のパワースポットとしても有名な神社。(山科区日ノ岡,蹴上駅下車)
急坂、狭路のため、車では、かなりキツかった。
5世紀末(487年ごろ)筑紫の日向の高千穂の峰の神蹟を移したのが始まりと云われている。
境内は伊勢神宮と同じく内宮(ないく)と外宮(げく)があり、社殿は神社建築の初期の様式「神明造」で京都ではかなり珍しい。
別格の神域だけあって、ただならぬ気が漂っている。
内宮の御祭神は、一番格の高い最高神である天照大御神と、航海安全や財運をつかさどる神様である宗像三女神。
外宮は、五穀豊穣や厄除けの神である天津彦火瓊々杵尊と天地創造の神様である天之御中主神が御祭神。
疫病を治めるという「朝日泉(あさひせん)」という湧き水があり、疫病退散のご利益があるという。
更に昇り詰めると、「天の岩戸」がある。
ここから、山道を約30分トレイルして、喧騒の南禅寺に向かう。
市街地を少しはずれただけなのに、こんな森が広がっているなんて。
「絶景かな。」南禅寺三門が見えてきた。
南禅寺を参拝したあとは、蹴上インクライン沿いに、また、日向大神宮に戻った。
こんなコースを歩く人は、さすがに少ないだろうと思った。
蹴上インクラインは、疏水上流の蹴上船溜と下流の南禅寺船溜の間にある約36mの高低差を、疏水を行き交う舟が乗り越えるために設置され た傾斜鉄道で、当時は傾斜鉄道としては世界最長だったという。
誰もが平行棒にしてしまう線路である。