「天気の子」 ~ワンダースター(彷徨星)的見解
初公開から、2年後のお正月となる1月3日、「天気の子」がTVでオンエアされた。
ドラマは数々の謎をチラつかせながら、軽快なテンポで水のように流れる。
ラストでは降りやまぬ雨により、水没した東京の姿を観せて、我々を愕然とさせた。
そのとき、水に覆われた町はコロナ禍により、すっかり変わってしまった現在 <今> の世界とダブって見えたのだ。
2年前なら、異常気象の果ての自然災害の暗示かと思うところだが、きっと、作者にも思いもつかない事態が、リアル世界で起きていた。
コロナ禍はSFや予言書にも、予見できぬ事態を現出した。
そして、現在進行中のこの出来事が我々に何かを啓示しているように思うのは、私だけではないはずだ。
(画像5点:プリ画像より)
<蛇足に>
以前、”晴れ男”だった私は、あのときを境に”雨男”になった。
それは、3年前、屋久島に行こうと思ったときのことだ。
旅立つ直前に奇妙なコースを描く台風がやってきた。
その台風は関東に上陸して、列島を東から西へ横断、北九州に到達した。
このまま、日本海に抜けるのかと思いきや、踵を返すようにして進路を南へ向けた。
そして、九州を逆方向に縦断するやいなや、なんと、屋久島の周囲を廻り始めるではないか。
3日間、屋久島の周りを廻り続けた台風はようやく、去っていった。
大阪発鹿児島行のフェリーは3度の欠航のあと、やっとのこと、私を乗せて出港した。
それからだ。いつも、雨雲に追いかけられるようになったのは。
龍神が憑くと、”雨男”になるという。
あの台風は龍神だったのだろうか。
そういえば、あれから、無意識のうちに”龍”がつく場所に出かけるようになった。