ニオイバンマツリの咲くころ ~奈良市・璉珹寺(れんじょうじ)
ならまちの南端、西紀寺町の住宅街の一角にひっそりと佇む小さなお寺、璉珹寺(れんじょうじ)。
例年、「秘仏開扉 女人裸形阿弥陀仏」が5月に実施されるころになると、境内は、ニオイバンマツリの甘い匂いに包まれる。
紫と白のコーディネートが清々しいニオイバンマツリはジャスミンの一種だそうで、その甘い匂いはかなり濃密である。
また、花の寺ということで様々な花に包まれる。
こちらはオオヤマレンゲ。
本尊・秘仏である白色裸形の阿弥陀如来立像は、鎌倉後期の作で、光明皇后を模したものとも言われいる。
璉珹寺は「紀寺」とも呼ばれ、かつて、明日香村にあった大寺院が移転したきた古刹だそうだ。
「紀」に表れているように、紀貫之などの「紀氏」の氏寺であるという。
散華祈願には時節柄か「世界平和」を願ったものが多かった。
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