ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

黄葉のころ ~岩戸落葉神社と北山杉の里

2024-11-23 | 花めぐり・紅葉~11・12月

黄葉のころ ~岩戸落葉神社と北山杉の里

 

 京都市北区の栂ノ尾から山間部を抜ける周山街道162号線の途中、清滝川と岩谷川が合流する地・小野郷に「岩戸落葉神社」が鎮座する。

 源氏物語にも登場する「落葉の宮」が隠棲したと伝わる。

 境内には、4本のイチョウの大木がそびえ立ち、名前の通り、落葉のころは上と下から境内を黄金色に染め上げ、一幅の絵のような美しい空間を作り出す。

 

 

 

            

 清滝川をさらに下ると、「北山杉の里 中川」に至る。

 中川は北山杉生産の中心地であり、北山杉の美しい木立と、その生産に携わってきた集落の独特の風情を楽しむことができる。

 中川天満宮がひっそりと佇む。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

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詩人が遺した言霊・谷川俊太郎 ~「生け花展」の花を添えて

2024-11-22 | 心の旅

詩人が遺した言霊・谷川俊太郎 ~「生け花展」の花を添えて

 

 

  生きる        谷川俊太郎

 生きているということ
 いま生きているということ
 それはのどがかわくということ
 木もれ陽がまぶしいということ
 ふっと或るメロディを思い出すということ
 くしゃみすること
 あなたと手をつなぐこと             (一部抜粋)

 

 

  

 

   二十億光年の孤独       谷川俊太郎

 万有引力とは
 ひき合う孤独の力である
 
 宇宙はひずんでいる
 それ故みんなはもとめ合う          (一部 抜粋)

 

 

 

 

  

 

    ありがとう     谷川俊太郎

 花ありがとう

 今日も咲いていてくれて

 明日は散ってしまうかもしれない

 でも匂いも色ももう私の一部

 お母さんありがとう

 私を生んでくれて

 口に出すのは照れくさいから

 一度っきりしか言わないけれど          (一部 抜粋)

 

 

 

   

 

    ふくらはぎ        谷川俊太郎

 俺はおとつい死んだから

 もう今日に何の意味もない

 おかげで意味じゃないものがよく分る

 もっとしつこく触っておけばよかったなあ

 あのひとのふくらはぎに              (一部 抜粋)  

 

 

 

 

     

    闇は光の母       谷川俊太郎

 闇がなければ光はなかった

 闇は光の母      

 光がなければ眼はなかった

 眼は光の子ども

 眼に見えるものが隠している

 眼に見えぬもの                 (一部 抜粋) 

 

 

 

      死んだ男の残したものは        谷川俊太郎

 死んだ男の残したものは
   ひとりの妻とひとりの子ども
   他には何も残さなかった
   墓石ひとつ残さなかった

    死んだ兵士の残したものは
 こわれた銃とゆがんだ地球
 他には何も残せなかった
 平和ひとつ残せなかった

 (一部 抜粋)

  

 

   ここ        谷川俊太郎

 どっかに行こうと私が言う

 どこ行こうかとあなたが言う

 ここもいいなと私が言う

 ここでもいいねとあなたが言う

 言ってるうちに日が暮れて

 ここがどこかになっていく
 
 
 
  
 
   さようなら      谷川俊太郎
 
 ぼくもういかなきゃなんない 
 
 すぐいかなきゃなんない
 
 どこへいくのかわからないけど
 
 さくらなみきのしたをとおって            (一部 抜粋)
 
 
  
 
  
 
 

 夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった

 

 これまで、ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

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菊回廊のころ ~初瀬詣で・長谷寺

2024-11-20 | 花めぐり・紅葉~11・12月

菊回廊のころ ~初瀬詣で・長谷寺

 

  

 長谷寺は、奈良から伊勢へと続く初瀬街道のそばの初瀬山にある。

 初瀬山は「隠国の泊瀬(こもりくのはつせ)」と称され、古代から山深い里にある聖なる場所だった。

 平安時代から貴族たちは仏教に救いと一族の繁栄を求めて、初瀬山の長谷寺へ盛んに詣でた。

 藤原道長も訪れたそうで、長谷寺への参詣は「初瀬詣で」と呼ばれており、源氏物語や枕草子など著名な文学作品にも登場する。

 牡丹や紫陽花で有名な長谷寺だが、紅葉が最盛期を迎える前のひとときを「菊回廊」が彩る。

 

 

  

  

 清少納言も上った回廊は、人間の煩悩108に因んで全長108間(約196m)399段あり、天井から大きな釣灯篭が下がっている。

 石段の左右には牡丹園があり、回廊を登り切った所の本堂は堂々とした舞台造、そして、内陣の本尊は巨大な「木造十一面観音立像」である。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

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黄金色に染まる黄昏時 ~天理街なかプロムナード

2024-11-18 | 花めぐり・紅葉~11・12月

黄金色に染まる黄昏時 ~天理街なかプロムナード

 

 この時期、天理の街なかや大学構内の銀杏並木は黄金色に染まる。

 黄昏時は更に黄金色に染まる。

 ドライブの途中で思わずハンドルを切り、黄色の世界を走り抜ける。

     黄金色に染まりたい自分がいた。

 

  

  

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おふさ観音・提灯まつり ~秋薔薇に寄せて

2024-11-17 | 花めぐり・紅葉~11・12月

おふさ観音・提灯まつり ~秋薔薇に寄せて

 

 秋薔薇を撮影するため、久し振りに橿原市の「おふさ観音」を訪れてみると、提灯まつりが催されていた。

 提灯は暗闇を照らすことから古来より魔除け、厄除けの意味で、寺社でお供えとして用いられてきたという。

 宵闇に灯されると、さぞ壮観だろうと思ったが、日中でも、なかなか華やかだった。

  

 

 

 

 

 

 

  

  

  

 境内ではメダカ各種を飼育していた。なかには、青白いメダカや金色のメダカまでいた。

 

  

 

 

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