飛天と竜頭 ~祇園祭後祭・宵宮 ③
「北観音山の観音様は男だが、南観音山は女性である」といういい伝えがある。
確かに対峙するニ山は雄ヶしい北観音に対し、柔和な優しさを感じる南観音というように男女の対を成しているようにもみえる。
南観音山では宵宮の深夜にはご神体、楊柳観音像を御輿に縛りつけ町内を3週する儀式「あばれ観音」が行われるが「北観音山の観音への恋心を鎮めるため」などいわれている。
神様仏様の恋愛事情もたいへんである。
飛天図とその下に絢爛豪華なペルシャ絨毯が掛けられ、見事なコントラストを成している。
大船鉾も鷹山同様、近年、復活した鉾だ。
前懸と後懸にはいずれも波涛と雲龍をモチーフにした懸装品が飾られ、水引には波涛と飛魚の文様が、艫高欄には緋色の地に鳳凰の刺繍、天水引は金地に雲龍の綴織が飾られる。
舳先の龍頭がシンボルである。
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