ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

バロン吉元先生『賭博師たち』新発売

2021年12月02日 | バロン吉元
リイド社からバロン吉元先生の『賭博師たち』が発売されました。コンビニを中心にした販売です。油断していると、すぐ入手できなくなるので、昨日ローソンで購入してきました。



リイド社 2021年12月14日 初版第1冊発行

コンビニコミックといっても、432ページもある分厚いコミックスです。企画・協力はエミリー・吉元さん。

収録作品は、「賭博師たち」、「かあちゃんと馬」、「まくリ屋」、「勝負師金ちゃん」、「パチンコ先生」、「ポーカーフェイス」、「ギャンブル村」、「麻雀バカ」、「パチンコ先生こんにちは」、「くりからもんもん」、「しん坊」、「副将」、「あるストリッパーのギャンブル人生」の13編です。

掲載誌は『週間漫画アクション』でした。収録作品の中で最初に掲載されたのは「かあちゃんと馬」で昭和44年5月15日号、最後は「あるストリッパーのギャンブル人生」で、昭和45年5月21日号でした。

「柔侠伝」第一話の『週間漫画アクション』への掲載は同年6月11日号だったので、本当に直前までの掲載でした。

手塚治虫先生は、「バロン吉元氏は、・・・ギャンブルものシリーズで地味な研鑽をつづけ、いまは「柔侠伝」という明治ものをかいていますが、その背景をなす時代考証と、ヒューマニズムにあふれた物語構成とはりっぱなものです。」と評価していました。(『COM』昭和46年4月号)

雑誌掲載時は「ギャンブル・シリーズ」として連載されました。今回のリイド社版にはサブタイトルにも「ギャンブル・シリーズ」は入っていません。コミックス化されたときのタイトルは「賭博師たち」とされることが多いです。

最初のコミックス化は、漫画アクションコミックス『賭博師たち』でした。収録作品は12作品で、すべてギャンブル・シリーズです。B6判で昭和45年6月1日の発行です。 


次は定番のアクションコミックス、「賭博師たち」として全3巻の刊行です。




第1巻の発行は昭和47年10月30日、第2巻が昭和48年1月15日、第3巻が昭和54年11月15日でした。第3巻にはギャンブル・シリーズ以外の作品が収録されています。

1986年(昭和61年)には、アクション・コミックス・デラックス版が刊行されました。収録作品はほぼ同じです。




1995年(平成7年)には翔泳社名作MANGA選書として『賭博師たち』が刊行されました。A5判となり、7作品を収録しています。


後にP-PRESSからカバーを変えて再刊されました。発行日等も同じで、収録作品も同じです。


2008年(平成20年)には、朝日新聞出版の「シリーズ昭和の名作マンガ」の1冊として刊行されました。


ギャンブル・シリーズから全11話が収録されており、「バロンの取材メモ」、「バロン吉元インタビュー」も収録されています。

バロン吉元先生の初期の傑作である『賭博師たち』が再刊されるのはうれしいですね。


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第6回キャラクターアート展

2019年12月15日 | バロン吉元

12月5日の木曜日、市ヶ谷YAMAWAKIギャラリーで開催中の第6回キャラクターアート展に行ってきました。土曜日は予定があり、日曜日は休館なので、この日しかありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 


バロン吉元先生が代表のキャラクターアート展、今年で第6回です。年々大きく、そして多彩になっています。

案内のハガキです。

2019年 第6回キャラクターアート展

 


これまでの案内ハガキも並べてみました。

2018年 第5回キャラクターアート展


2017年 第4回キャラクターアート展


2015年 第2回キャラクターアート展


2014年 第1回キャラクターアート展


2016年の第3回は来ることができませんでした。

参加された先生方の寄せ書き


購入したグッズです。

柔侠伝の一コマ、勘九郎と駒子のトートバッグ


サインをいただきました。

 

 


先生の作品の前で撮影


その他の先生方のグッズも購入

永野のりこ先生の描く茜ちゃんと勘平

 


『現代柔侠伝』からお炭さん

 


ねもと章子先生のクリアファイルとキーホルダー

 


樋口ひろ子先生の作品集

 


吉元れい花先生の麗花刺繍ストリングアート作品集


最後にバロン吉元先生とエ☆ミリー吉元さんを撮影




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バロン吉元『西郷伝』

2019年05月31日 | バロン吉元
バロン吉元先生の『西郷伝』、ゴマブックスのコンビニ版コミックス全3巻が発売になりました。バロン吉元先生画業60周年記念出版です。

 完全版 西郷伝 上巻


ゴマブックス 2019年4月10日 初版第1刷発行 

 完全版 西郷伝 中巻


ゴマブックス 2019年5月10日 初版第1刷発行 

 完全版 西郷伝 下巻


ゴマブックス 2019年6月10日 初版第1刷発行

「完全版」とあるように、オリジナルコミックスに未収録だった「二十二の巻 そうせい候」、「二十七の巻 金比羅樽」、「二十九の巻 鉄火公卿」が単行本初収録です。

「西郷伝」は小学館発行の『ビッグコミックオリジナル』に連載されました。「一の巻 光輝充てる六人」は昭和51年1月5日号、新年特別号に掲載、巻頭カラー4ページを含む49ページでした。超大型新連載!」と謳われています。

9月20日号掲載の「十八の巻 命世の雄」で第一部が終了、11月5日号掲載の「十九の巻 酒豪大人」から第二部が開始されています。

昭和52年6月5日号掲載の「三十三の巻 ああ桜田門」で第二部完、となりました。単行本はアクション・コミックスから1978年(昭和53年)に発売されています。

 西郷伝 1

双葉社 アクション・コミックス 1978年4月25日 初版発行

 西郷伝 2

双葉社 アクション・コミックス 1978年6月20日 初版発行

 西郷伝 3

双葉社 アクション・コミックス 1978年9月15日 初版発行

小学館発行のビッグコミックスではなかったんですね。

1972年(昭和47年)7月20日号から1974年(昭和49年)12月20日号まで『ビッグコミックオリジナル』(連載当初は『ビッグコミック・オリジナル増刊号』)に連載された『どん亀野郎』は小学館発行のビッグコミックスで単行本化されています。

なぜ、『西郷伝』が双葉社のアクション・コミックスになったのかは、よくわかりません。

今回、ゴマブックスが『西郷伝』を完全版で復刊したのは、とても貴重なことだと思います。

同社は2005年(平成17年)に『昭和柔侠伝』全3巻、『柔侠伝』全2巻をコンビニ版コミックスで刊行しています。

次はぜひ『現代柔侠伝』に挑戦していただきたいですね。または『高校四年』か『殴り屋』、『大学の親分』あたりも考えていただきたいです。

『西郷伝』の復刊にあたってホームページも更新しました。

「バロン吉元漫画館」

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銀座蔦屋書店 バロン吉元個展『男爵』

2019年04月05日 | バロン吉元
3月30日(土)、銀座蔦屋書店アートウォールギャラリーで開催中の、画業60年還暦祭「バロン吉元個展『男爵』」に行ってきました。

西島三重子さんのライブの翌日、もう一度弥生美術館にも行く予定だったのですが、地元町内会の総会が入ったので、1時の特急で帰ることになりました。

10時の開館時間に合わせて銀座へ。蔦屋書店はGINZA SIX6階です。銀座蔦屋書店に来るのは初めて。本当に広々としていますね。

画業60年還暦祭 バロン吉元個展『男爵』。案内のチラシです。


ギャラリーに来ました。





コーヒーを飲みながら、椅子に腰掛けてゆっくりと作品を鑑賞しました。





お土産に何を購入するか、迷いました。バロン吉元先生が、この会場で描かれた作品も販売していましたが、今回は複製画を購入することにしました。


『ARTWORK BOX』です。漫画ボックスと絵画ボックスの2種類があり、各5枚の複製画が収録されています。

Vol.1は『柔侠伝』です。




Vol.2は絵画作品です。




サイン入り複製画もありましたので、1枚購入しました。



これは後日届けられることになっており、到着を楽しみに待っています。

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3月2日購入のバロン吉元グッズ

2019年03月17日 | バロン吉元
3月2日(土)、弥生美術館の『画業60年還暦祭 バロン吉元☆元年』で購入したグッズです。最初にポストカードです。新作の販売がありました。

   『親鸞』単行本カバー絵

   『日本柔侠伝』

この2枚は通常のポストカードですが、今回高級紙のポストカードが発売になりました。

   『昭和柔侠伝』

   『昭和柔侠伝』

   『男柔侠伝』

   『男柔侠伝』

   『日本柔侠伝』

   『マシン・命』

   『大学の親分』

   『500階のエチカ』

   『殴り屋』

各作品の扉絵原画が描かれています。ポストカードは最も手軽に作品に触れ合えるグッズだと思います。これだけ丁寧に創られたポストカードは貴重ですね。

次にクリアファイルです。私はクリアファイルのコレクターでもあるので、バロン吉元作品のクリアファイルは本当にうれしいです。

『昭和柔侠伝』



『日本柔侠伝』



『日本柔侠伝』


他の作品のクリアファイルも制作していただきたいですね。

次に、新装版の『柔侠伝』が発売になり、3月2日に弥生美術館で購入しました。










上下の2巻セットです。「雑誌連載時のカラーページを再現&迫力の新装・新編集版」です。上巻は544ページ、下巻は522ページと充実しています。

この新装版の発行を知ったとき、一番気になったのが「女山嵐」と「都の西北」の掲載順序でした。これまでのコミックスでは、「都の西北」が第十二話、「女山嵐」が第十三話と「都の西北」が先になっていました。

しかし、雑誌掲載時は「女山嵐」の掲載が先でした。なぜコミックス収録時に順序が逆になったのかは、わかりません。掲載順序を変えることによって、矛盾も生じてしまうので、セリフも一部変えられていました。

今回の新装版では雑誌掲載の通りに復刻されています。特に「女山嵐」の後編は、雑誌掲載時はアクシデントにより8ページしか掲載されず、次の号でほとんどが掲載されました。新装版ではこれもそのままに復刻されています。

本当に細やかに、神経を使って復刻されています。たとえば、旧版の第三話は、目次では「熱海の決闘」です。しかし作品の扉は「熱海の決斗」でした。これは当時学生運動などで盛んに使われた略字で、大学の立て看板でも「斗う」と書かれていました。

新装版の目次は、作品扉の通りに「熱海の決斗」となっています。素晴らしいこだわりですね。当日のトークでは、原稿が残っている部分は原稿により、原稿がない部分はエ☆ミリー吉元さんが、丁寧に修復したことが語られていました。

上巻の最後が「第十六話 斬る!」で、下巻が「第十七話 獄中」から始まる構成も最高です。

この精度で復刻するのは大変な作業とは思いますが、ぜひ「柔侠伝シリーズ」全編の新装版発行を期待したいですね。

※普通版のポストカード2枚、「親鸞」と「日本柔侠伝」のポストカードは新発売ではなく、高台寺の『バロン吉元 画侠展』で発売の「ポストカード6枚セット」に含まれていました。(2019.3.18)

※クリアファイルの1枚目のタイトルが『男柔侠伝』になっていました。勘太郎の額に三日月傷、これは『昭和柔侠伝』ですね。間違いでしたので、訂正しました。なお、この絵はコミックス『昭和柔侠伝』第5集のカバー絵です。(2019.4.5)
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