千葉県内のテレホンカードを集めていく過程で、幕張メッセや幕張新都心関係のテレホンカードが比較的多く集まりました。そうなると今度は幕張に関係するテレホンカードが欲しくなって、探すことになりました。
幕張メッセ、幕張新都心のビルやホテル、マリンスタジアム、それに幕張メッセで開催されたイベントのテレホンカードなどです。
今でも、オークションには幕張新都心関係のテレホンカードが出品されることもあり、その中には持っていないカードもあります。しかし、いまさら購入する気はありません。ここでは、これまでに収集したテレホンカードを紹介していきたいと思います。
幕張メッセの建設については、千葉県企業庁から『幕張メッセ 建設工事の記録』(平成2年3月)が発行されており、構想から完成までの詳細と様々な写真を見ることができます。
また、メッセを中心とする幕張新都心の歴史は、千葉県企業庁「幕張新都心にようこそ」でも見ることができます。
幕張新都心の歴史
これにより、かんたんに歴史をふりかえってみると、
1973年(昭和48年)海浜ニュータウン幕張地区埋め立て着工
1980年(昭和55年)に埋め立て工事が完了
同年4月、県立幕張東、西、北高校の3校が同一敷地内に開校しています。
テレホンカードは1990年(平成2年)11月17日、「学園のまち」高等学校創立10周年記念のカードです。
ホワイトカード <品名50<110-011>>
1982年(昭和57年)千葉県知事が幕張メッセ建設構想、千葉市が千葉スタジアム構想を発表
1985年(昭和60年)幕張メッセの基本計画策定
同年4月、放送大学が開校しました。
テレホンカードは1993年、放送大学10周年のカードです。なお、放送大学は1983年4月に開設されているので、1993年に10周年となっています。1985年4月に放送による授業を開始しました。
ホワイトカード <品名50<110-011>>
1987年(昭和62年)幕張メッセ建設工事着工、12月21日起工式
※施設の正式名称は「日本コンベンションセンター」で「幕張メッセ」は通称
1989年(平成元年)10月、幕張メッセ完成、オープン
フリーデザイン <品名50<フリー110-16754>>
テレホンカードは(株)日本コンベンションセンター発行のカードです。昭和64年幕張メッセオープン予定のカードで、私の持っている幕張メッセ関係のテレホンカードでは一番古いものです。フリーナンバーから推定すると、1987年(昭和62年)の発行と考えられるので、着工の前後に発行されたものと推定できます。
このように着工時に記念グッズが発行されることはあまりないと思います。関係者への配布など、プリペイドカードであるテレホンカードならではの魅力ですね。
こちらは、(株)日本コンベンションセンター発行の、完成オープン時の記念テレホンカードです。
ホワイトカード <品名50<110-015>>
オープン記念のカードはテレホンカードの他、オレンジカード、メトロカードなど様々な種類があります。
次は、NTT千葉支社発行のテレホンカード2種類です。平成元年(1989年)9月15日の発行なので、オープン直前に発行されたカードです。
NTT地方版 <品名50<250-321-1989.9.15 千葉支社発行>>
NTT地方版 <品名105<250-322-1989.9.15 千葉支社発行>>
これも珍しいテレホンカードです。国際展示場建築工事を担当した、清水・鹿島・竹中・飛鳥・三井共同企業体のテレホンカードです。平成元年(1989年)1月の建設途中の写真が使われています。
ホワイトカード <品名50<110-011>>
次は竣工記念のテレホンカードです。なお、同共同企業体の正式名称は「清水・鹿島・竹中・飛鳥・三井建設共同企業体」というようですね。(『幕張メッセ 建設工事の記録』)
ホワイトカード <品名50<110-011>>
次は関連する企業発行のテレホンカードです。
フリーデザイン <品名50<フリー110-77437>>
このテレホンカードはフリーカードなので、発行の時期の推定が可能です。『'92テレカ大図鑑』で前後のフリーナンバーのカードを見てみます。「フリー110-74967」は美空ひばりの国民栄誉賞受賞のカードなので平成元年(1989年)7月頃の発行です。
「フリー110-80673」はNHK紅白歌合戦(三田佳子/武田鉄矢)です。この二人が司会をしたのは平成元年(1989年)12月31日の第40回紅白歌合戦でした。三晃金属工業(株)のテレホンカードはこの中間にあるので、幕張メッセオープン記念のカードと推定できるわけです。
次は日本電池(株)のテレホンカードです。ホワイトカードなので発行時期は不明です。
ホワイトカード <品名50<110-011>>
NTT千葉支社発行のテレホンカードをもう1枚、平成2年3月1日発行のカードです。
NTT地方版 <品名105<250-405-1990.3.1 千葉支社発行>>
最後に幕張メッセを含む新都心全体を撮したテレホンカードです。マリンスタジアムがまだ工事中なので、幕張メッセオープン前後のカードと思います。
ホワイトカード <品名50<110-011>>
テレホンカード以外のグッズとして絵はがきがあります。これは『幕張新都心』の絵はがきセットです。10枚の絵はがきが収録されています。発行時期は不明ですが、絵はがきの内容からオープン当初の絵はがきセットだと思います。
収録絵はがきから幕張メッセ関係の5枚を紹介します。まず新都心の全景です。先ほどのテレホンカードはこの写真を基に作られていることが分かります。
新都心内の建物は幕張テクノガーデン(平成2年3月竣工)、東京ガス幕張ビル(平成2年竣工)、幕張プリンスホテルプリンスホール(平成元年10月5日開業)などが目立つ程度です。ワールドビジネスガーデン(平成元年3月着工)はまだ基礎工事の段階でしょうか。
幕張メッセPRイベント(幕張メッセ号)
国際展示場 長さ520m、幅112m、展示面積54,353㎡
幕張イベントホール アリーナ面積約3,100㎡、最大約9,000人収容
国際会議室(国際会議場内) 床面積635㎡、最大700人収容
次回は幕張新都心のビルのテレホンカードです。