ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

犬吠埼レジャークーポン券と往復割引乗車券

2023年05月27日 | 銚子電鉄

最近オークション等で入手しました。「犬吠埼レジャークーポン券」です

「犬吠埼レジャークーポン券」は特典付きの往復割引乗車券です。帰りは使わなかったのでしょうか、犬吠・外川から銚子の「復」券には改札鋏の切り込みやスタンプはありません。

有効期限は昭和58年(1983年)12月31日までなので、実際の使用はこの前になると思います。

これまで持っていた「犬吠埼レジャークーポン券」で一番古いのは、昭和60年(1985年)4月30日まで有効の「犬吠埼レジャークーポン券」でした。

次は昭和61年(1986年)6月30日まで有効の「犬吠埼レジャークーポン券」です。

割引運賃が440円に改定になっています。特典の内容はほとんど変わっていません。

次の「犬吠埼レジャークーポン券」は、昭和63年(1988年)5月31日まで有効の「犬吠埼レジャークーポン券」です。

こちらは特典が大きく変化しています。5つの特典が付いていました。

 ・犬吠埼京成ホテル お食事割引券(一割引)

 ・地球の丸く見える丘展望館 割引入館券(一割引)

 ・犬吠オーシャンランド プール割引券(二割引)

 ・犬吠ホテル国民宿舎 お食事割引券(一割引)

 ・ふだらく山満願寺 参拝券

地球の丸く見える丘展望館は、昭和63年1月1日にオープンしました。

昭和63年(1988年)5月31日まで有効の「犬吠埼レジャークーポン券」は、地球の丸く見える丘展望館オープン直後の発売になります。

犬吠埼京成ホテルや犬吠ホテル国民宿舎の食事割引券は、地球の丸く見える丘展望館オープンと関係しているのでは、と推測しています。銚子市の観光に新しい風が吹いていました。

レジャークーポン券の前には「シーサイドクーポン」がありました。

これは銚子電鉄のデッドストック品を購入したものです。リアルタイムでは知りませんでした。また、オークションなどへの出品を見ても、この子ども用の「シーサイドクーポン」しか見たことはありません。

「シーサイドクーポン」がどのようにして誕生し、「犬吠埼レジャークーポン券」に変わっていったのか、少し調べてみたいですね。

「犬吠埼レジャークーポン券」は、銚子電鉄の往復割引券として特典を変えながら続いてきましたが、平成5年(1993年)には、銚子電鉄開通70周年の記念事業として、新たに「弧廻手形」が発売されました。弧廻手形は乗り降り自由な一日乗車券です。特典が付いていますが乗車賃の割引はありません。

この頃のレジャークーポン券があれば直接比較が出来るのですが、残念ながら持っていません。

弧廻手形の当初の特典は「たい焼」サービスなどもあり、割引がない代わりに特典のメリットが大きかったように思います。

次は大分新しくなって、平成18年(2006年)11月5日に購入した「犬吠埼レジャークーポン券」です。

同時期の弧廻手形です。

運賃はレジャークーポン券が割引運賃540円、弧廻手形が620円でした。

ほとんどの観光客は銚子駅、犬吠駅の往復が目的なので、レジャークーポン券が実用的でお得のように思えます。

弧廻手形は、乗り降り自由に加え、電車の写真を使ったデザインが鉄道ファンやコレクターに受け入れられたのではないでしょうか。また、デザインは頻繁に変更になったので、コレクション対象としてうれしかった記憶があります。

その後、レジャークーポン券は特典をなくした実用的な「往復割引乗車券」として残りましたが、平成30年(2018年)10月31日をもって、発売が「休止」となりました。

現在では通常券としての往復割引乗車券はなくなりました。弧廻手形も電車の写真を使った大型の乗車券から横長の形に変わって、より実用的になっています。

レジャークーポン券は、使用後手元に残らないことが多かったと思います。各年代のレジャークーポン券を確認するのは難しいですが、気長に探してみたいです。

コメント