ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

銚子市内の灯台 1

2014年02月05日 | 灯台
タワーめぐりをしていると、各地の灯台にも興味を惹かれます。特に銚子市内には犬吠埼灯台があるので、全国の登れる灯台=参観灯台に興味を持ちました。私の場合は、灯台に登るというより、そのグッズが欲しいということですね。

参観記念券についてはこれまでブログでも触れてきました。参観記念券を中心としたホームページを作ろうかなと、考えています。

もう一つの興味が市内の小灯台の存在です。銚子川口は名だたる海難の場所であり、現在も外港工事が続けられています。銚子ポートタワーからいくつかの灯台が良く見えるので、気にかかっていました。



昨年11月18日、国会図書館に行った際に『灯台表』で銚子の灯台を調べてみました。『灯台表』は2年に1回刊行されています。最新版は平成24年2月刊行なので、今年2月に改訂版が発行されるようです。現行の本を購入しようかとも思ったのですが、最新刊発行まで待つことにして、まず国会図書館でどんなものか見てみました。

灯台は航路標識の一つです。「航路標識とは、灯光、形象、彩色、音響、電波などの手段により、船舶の航行を援助するための施設」です。

そして『灯台表』による灯台の解説は、「船舶が陸地、主要変針点又は船位を確認する際の目標とするために沿岸に設置した構造物及び港湾の所在、港口などを示すために港湾などに設置した構造物で灯光を発し、塔状のものを灯台といい、柱状のものを灯柱という。」となっています。

この解説からわかることは、

1.灯台が設置されている場所は「沿岸」や「港湾など」であること。

「岩礁、浅瀬などに設置した」構造物は「灯標」、「海上に浮かべた構造物」は「灯浮標」といいます。

2.灯光を発すること。

灯光を発しないものは灯台ではない、ということですね。なお、「灯標」も「灯浮標」も灯光を発します。

3.「塔状」であること。

構造物の形によって「灯台」と「灯柱」に分けられます。

『灯台表』には、銚子市内の「灯光・形象・彩色・音響による航路標識」は次の19灯台等が掲載されています。

 銚子港一ノ島灯台
 銚子港川口東突堤灯台
 銚子港東防波堤川口灯台

 銚子大橋橋梁灯(P1灯)
 銚子大橋橋梁灯(P2灯)
 銚子大橋橋梁灯(P3灯)
 銚子大橋橋梁灯(P4灯)
 銚子大橋橋梁灯(L1灯)
 銚子大橋橋梁灯(R1灯)
 銚子大橋橋梁灯(L2灯)
 銚子大橋橋梁灯(R2灯)

 銚子港第2漁船だまり河堤灯台
 銚子港西防波堤灯台
 銚子港中防波堤灯台
 犬吠埼灯台
 長崎鼻一ノ島照射灯
 外川港東防波堤灯台
 名洗港銚子マリーナ北防波堤灯台
 名洗港銚子マリーナ南防波堤灯台

この内、「銚子大橋橋梁灯」は銚子大橋の橋脚等に設置された灯火で、「灯台」ではないのでここでは省きます。なお、正確に言うと茨城県側の橋脚もありますから、「銚子市内」の航路標識とは言い切れないですね。

各灯台の現在の姿を、次回一ノ島灯台から順に見ていきます。

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『江ノ電の100年』

2014年02月01日 | タワー
江ノ島電鉄株式会社の社史『江ノ電の100年』、思いがけず早く借りることができました。当初は国会図書館に行くことを考えていたのですが、千葉県立中央図書館のホームページで調べてみたら所蔵していました。

しかも、「インターネット図書予約システム」があり、図書を予約することができます。更に図書の受け取りは県立東部図書館でもできるとのこと。便利になりましたね。

仮パスワードの設定が必要なので、先週旭市内の東部図書館で手続きをしてきました。「予約資料の準備ができた」とのメールがあり、昨日受け取りに行って来ました。これからゆっくり読みたいと思います。

なお、せっかく予約するので、あと2冊いっしょに予約しました。『通天閣 50年のあゆみ』と『大阪新名所新世界・通天閣写真帖(複刻版)』で、どちらも読みたかった本です。

『江ノ電の100年』、ざっと目を通してみました。平和塔建設の経過は詳しく記されています。「当社における開発計画の中核を成すこの展望塔の建設は、五島慶太の〝鶴の一声〟によって決定した。」

五島慶太は、戦時中運輸通信大臣を務めていたため、昭和22年8月に公職追放の指定を受け、東京急行電鉄の会長を辞任していたが、江ノ電が東急系列から分離した後も個人的に大株主であった、とのことです。

「華々しくオープンした平和塔」や「建設途中の平和塔」の写真も掲載されています。

江の島園、3月25日開園の新聞広告には「読賣平和塔 東洋のエッフェル塔」が一番に掲げられています。平和塔の概要によると名称は「読売平和塔」、高さは53.7m(避雷針まで)海面から113.7m」、昇塔料「10円」となっています。なお、少し前に「入園料は大人20円・小人15円であった。」との記述がありますから、江の島園への入園とは別に昇塔料がかかったようです。

反面、2年後の「江の島展望塔(展望灯台)」への名称変更に関する記事は見つけられませんでした。次の2枚の絵はがきは、ほぼ同じ位置から撮影されていると思います。



文字看板を比べてみると、「平和塔」の字体は同じでしょうか。少し異なるようにも見えますが・・・。



「平和塔」の文字はそのまま使ったと考えていたのですが、これだけでは判断できませんね。

『江ノ電六十年記』(1963年)という少し前の社史もあるようです。この本は千葉県立中央図書館には置いてないので、国会図書館に行く必要があります。この古い社史が詳しいのかも知れません。こちらも、調べてみる必要がありますね。


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