子どもの頃から京町測候所として馴染んできた熊本地方気象台が、今日、熊本駅南側に新しく出来た熊本地方合同庁舎に移転し、明治35年(1902)に始まった京町での歴史を終えた。後には無人化された観測設備が残される。毎日一回は必ずこの前を通るのだが、今日たまたま事務所の什器備品類がトラックに積み込まれて出て行く場面に遭遇した。やっぱり寂しい。桜の開花宣言の判断基準となっていたソメイヨシノの標本木は、新しい庁舎の庭に植えられた木に交替するそうだが、根付くまでの間は、古町小学校のソメイヨシノで判断するそうだ。嗚呼、時代はどんどん変わって行く。
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