吉村昭の「敵討」(新潮文庫)の中の一篇「最後の仇討」をドラマ化した「遺恨あり 明治十三年最後の仇討」(テレビ朝日系列)がいよいよ今週末の26日(土)放送される。西南戦争が終って3年、近代国家に向けて歩み始めた日本では既に仇討は禁じられていた。公式の記録としては“日本最後の仇討”事件。シノプシスを読んでみると、原作との主な違いは、主人公・臼井六郎(藤原竜也)を慕い、献身的に支える侍女なか(松下奈緒)というキャラクターを設定してあることくらいか。その他、北大路欣也、吉岡秀隆、小澤征悦など異色のキャスティングが興味をひく。
