けふも托鉢こヽもかしこも花さかり (耕畝/山頭火)
先日、横手町の知人の家に出かけた折、すぐそばの安国禅寺に立ち寄り、種田山頭火の分骨墓、というより種田家のお墓にお参りした。この寺の前をよく通るのだが、今まで一度も入ったことはない。お墓の場所がわからなかったので、坊守さんに案内してもらった。山頭火が亡くなった後、妻の咲野さんが分骨を納めたそうだ。山頭火は“漂泊の俳人”などと呼ばれているが、咲野さんはどんな想いで納骨したのだろう。山口から何のゆかりもない熊本に連れて来られ、奇行、放浪、離婚、出家などと振り回され続けた人生だったようだ。佐波郡和田村というから今の周南市の旧家の娘として生まれ、美人の誉れ高く、しっかりした女性だったらしい。手を合わせながら、どちらかというと咲野さんの人生の方に思いを馳せていた。
山頭火が出家得度した報恩禅寺に建てられた句碑
安国禅寺にある種田家の墓
先日、横手町の知人の家に出かけた折、すぐそばの安国禅寺に立ち寄り、種田山頭火の分骨墓、というより種田家のお墓にお参りした。この寺の前をよく通るのだが、今まで一度も入ったことはない。お墓の場所がわからなかったので、坊守さんに案内してもらった。山頭火が亡くなった後、妻の咲野さんが分骨を納めたそうだ。山頭火は“漂泊の俳人”などと呼ばれているが、咲野さんはどんな想いで納骨したのだろう。山口から何のゆかりもない熊本に連れて来られ、奇行、放浪、離婚、出家などと振り回され続けた人生だったようだ。佐波郡和田村というから今の周南市の旧家の娘として生まれ、美人の誉れ高く、しっかりした女性だったらしい。手を合わせながら、どちらかというと咲野さんの人生の方に思いを馳せていた。
山頭火が出家得度した報恩禅寺に建てられた句碑
安国禅寺にある種田家の墓