熊本城に向かって散歩していると、新堀橋の上に今復旧工事中の監物台が見える。工事期間中は監物台樹木園には入れないが、今、園内の御衣黄桜が咲いている頃だなと思っていると、ふと三の丸の漆畑にも御衣黄桜があったことを思い出した。行き先を変更し、漆畑へ向かった。5、6本あるうち、盛りを過ぎて花の色が変わりつつあるものもあったが、御衣黄の色合いはいつ見ても爽やかで心が洗われる思いがする。

熊本城三の丸の御衣黄桜
御衣黄の名前の由来は、平安時代の貴族の着物の色「萌黄(もえぎ)」に似ているからだという。「萌黄」を辞書で調べると「襲 (かさね) の色目の名。」とある。以前、「全日本きもの着付選手権熊本大会」で十二単(じゅうにひとえ)の着付のデモンストレーションを見たことがある。たしかに「萌黄」の着物が含まれていた。
服飾関係のサイトで調べてみると、十二単の構成は、「唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・単衣(ひとえ)・長袴(ながばかま)・裳(も)からなる」とあり、そのうち「表着」に「萌黄」色を使うと書かれていた。

萌黄色の表着(2019.6.9 鶴屋ホール)

熊本城三の丸の御衣黄桜
御衣黄の名前の由来は、平安時代の貴族の着物の色「萌黄(もえぎ)」に似ているからだという。「萌黄」を辞書で調べると「襲 (かさね) の色目の名。」とある。以前、「全日本きもの着付選手権熊本大会」で十二単(じゅうにひとえ)の着付のデモンストレーションを見たことがある。たしかに「萌黄」の着物が含まれていた。
服飾関係のサイトで調べてみると、十二単の構成は、「唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・単衣(ひとえ)・長袴(ながばかま)・裳(も)からなる」とあり、そのうち「表着」に「萌黄」色を使うと書かれていた。

萌黄色の表着(2019.6.9 鶴屋ホール)
>いつ見ても爽やかで心が洗われる思いがする。
気持ちいいです。
でも、ぱっと見て、これが桜だとは思わない気もしますね(笑)
>・・・たしかに「萌黄」の着物が含まれていた。
高貴な色なんですね。
>そのうち「表着」に「萌黄」色を使うと書かれていた。
へーっ、日本文化の奥の深さを感じます。
有難うございました。
木全体の様子を見ますと桜だなとはだいたいわかるのですが、遠目には花と葉っぱの区別がつかないこともあります(^^♪
御衣黄というネーミングがいいですよね。由来を知るとこの桜の木が高貴なイメージになりますね。
このころは、日本人の感性が研ぎ澄まされていたんですね。
その後しだいに後退していったような・・・・。
1954年のアメリカの第27回アカデミー賞で衣裳デザイン賞を受賞した「地獄門」での和田三造さんデザインの衣装の色彩は千年前の衣装を復元したものと言われていますが、往時の日本人の色彩感覚に驚きます。