徒然なか話

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上村松園の世界と藤間爽子

2025-01-06 23:01:45 | 美術
 今日は京町から県道303号(四方寄熊本線)を通り、県立美術館別館から千葉城橋を渡り、上通へ回る散歩をした。上通では舒文堂河島書店で久しぶりに古書でも眺めてみようと立ち寄った。しばらく経ってから壁に額に納められた上村松園の「鼓の音」の版画が掲げられていることに気付いた。価格は66,000円(!)と書かれていた。
 そこで昨夜のEテレ「日曜美術館」を思い出した。「SP ハッピーニューアーツ!」と題して注目の展覧会をいくつか紹介していたが、その中のひとつが「私は我が道を行きます 藤間爽子×上村松園」だった。俳優として日本舞踊家として活躍している藤間爽子が日頃から大好きな上村松園の作品を観に奈良県の松伯美術館を訪れる。展示された多くの名作の中でも彼女の心をとらえて放さないのが「花がたみ」。能「花筐」を題材とし、恋する相手を想い物狂いとなった女性を描いた作品。自ら舞台で演じたことのある戯曲「ハムレット」に登場するオフィーリアにも擬して感動する。また松園の代表作ともいわれる「序の舞」では、その「私は我が道を行きます」という松園の強い意志を感じ、舞台に出る前の自らの姿に重ね合わせ、進むべき道への覚悟を語っていた。


鼓の音


藤間爽子(藤間紫)


朝ドラ「ブギウギ」でヒロイン・スズ子の幼なじみタイ子を演じた藤間爽子


上村松園の代表作「序の舞」


能「花筐」を題材とした狂女物「花がたみ」


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