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昨日、立田山に墓参りに行った時、見上げた空の色と雲の具合が素晴らしく綺麗だった。なんとなく秋が近いことを感じさせた。帰ってから調べたら「巻雲(けんうん)」という種類の雲らしい。
雲といえば、ジョン・フォードの映画に出てくる空と雲が大好きだった。白黒映画でありながら空の深い青さを感じさせ、雲の白さとのコントラストが絶妙で、バックの空を見るだけで感動したものだ。最近では白黒映画はほとんど見られなくなり、カラーも昔と比べれば断然クリアになったのだろうが、映画の中で空を見て感動することなどなくなった。今日のようにデジタル技術がどんどん進んでも、必ずしも人を感動させる映像にはならない。人間の感性とは不可思議なものだ。
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荒野の決闘(1946)