徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

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2008-07-04 23:29:46 | その他
 これは昭和30年7月某日、上熊本駅ホームで別れを惜しむ米兵とオンリーさんたちの様子だ。進駐米軍の撤収が始まり、熊本からも米兵たちが帰国して行った。僕の家の近くにオンリーさんと住んでいたGIも帰って行った。暑い夏の夕方、上熊本駅の線路脇の有刺鉄線を張り巡らした立て杭越しに僕はそれを眺めていた。幼いながらも何かが変わっていくのを感じていた。53年前の出来事だ。
 先日、県立図書館でこの写真を見つけ、小学4年の時の想い出が、オーデコロンの香りとチューインガムの味とともに鮮烈に甦ってきた。

※写真は「写真集熊本100年」(熊本日日新聞社刊)より

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2 コメント

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Re:へいたらうさん (FUSA)
2008-07-05 23:13:25
誰でも人生の中で、いつまでも忘れられないシーンというのがいくつかあるものですが、私にとってはこのシーンがそのひとつです。まだ米兵や女性たちの人生について知るよしもない年齢でしたが、妙に寂しかったことを思い出します。
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Unknown (へいたらう)
2008-07-05 12:53:04
私は、もちろん、この時代を知りませんが、話には聞いております。
熊本でもこういうことがあったんですね。

中には、米兵についてアメリカに行った女性もいらっしゃったようですが、除隊したら、意外に皆、貧しかったのに絶句したという話も聞いております。
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