今日は三島由紀夫没後50年の日。あの日のことを今でも鮮明に憶えている。横浜で新入社員研修期間中だった。福利厚生施設のテレビを何度も見て事件の推移を見守った。最初は「なんと時代錯誤な…」という気持で見ていた。しかし、割腹自決という結末に、テレビを見ていたみんなの表情が凍りついた。それでも、どこか遠い世界の出来事のような気がしていた。しかし、数年後、実は意外に近いところで起こった事件であることに気がついた。三島をこの事件に駆り立てた動機のひとつに、明治9年、熊本で起こった神風連の乱に共感したことがあるといわれる。三島事件の翌年、僕は「神風連実記」の著者・荒木精之先生にお会いする機会があった。その5年前、三島由紀夫が「豊饒の海」の第二部「奔馬」の執筆に当って、荒木先生に会って取材をしたことも知った。
没後50年となる今年、奇しくも、三島由紀夫の才能を見出したという蓮田善明のご次男・蓮田太二慈恵病院院長や映画「春の雪」に主演した竹内結子さんが亡くなった。
三島事件とはいったい何だったのだろうか。50年経った今もよくわからない。
▼三島由紀夫ゆかりの人と場所

昭和41年8月、「豊饒の海」の第二部「奔馬」の取材に訪れた三島由紀夫を熊本駅で見送る荒木精之

三島由紀夫が心酔したという神風連副隊長・加屋霽堅(かやはるかた)の墓(小峰墓地)

「豊饒の海」の第一部「春の雪」を熊本出身の行定勲監督が2005年に映画化した。

三島由紀夫と蓮田善明そして種田山頭火(2012年1月の熊日新聞より)
三島由紀夫の戯曲集「近代能楽集」を映像化
没後50年となる今年、奇しくも、三島由紀夫の才能を見出したという蓮田善明のご次男・蓮田太二慈恵病院院長や映画「春の雪」に主演した竹内結子さんが亡くなった。
三島事件とはいったい何だったのだろうか。50年経った今もよくわからない。
▼三島由紀夫ゆかりの人と場所

昭和41年8月、「豊饒の海」の第二部「奔馬」の取材に訪れた三島由紀夫を熊本駅で見送る荒木精之

三島由紀夫が心酔したという神風連副隊長・加屋霽堅(かやはるかた)の墓(小峰墓地)

「豊饒の海」の第一部「春の雪」を熊本出身の行定勲監督が2005年に映画化した。

三島由紀夫と蓮田善明そして種田山頭火(2012年1月の熊日新聞より)
三島由紀夫の戯曲集「近代能楽集」を映像化
学生時代、尊敬する友人が彼の「文化防衛論」を愛読していたので、私も何冊か読んでいたところにあの事件が起き文庫本を漁ったものです。
映画「春の雪」はテレビで観てうっとりしていました。
これが三島の「豊饒の海」世界だったのかと!
退職して自由律俳句の句会に3年くらい京都まで通ったものです。
山頭火の名や俳句も知り、ブログにもよく引用しました。
結果、かじっただけでしたが(汗)
三島由紀夫の戯曲集の動画には私の好きな俳優ばかりが出ていますね。
三島のNHKテレビ録画を今日二つ観ました。
不可解の人ですね。
事件当時は文学的な死か否かの大論争でしたが、今はクーデターが主目的だとはほとんどみられていないようですね。
私が特に印象に残っているのは小説『午後の曳航』です。
日米英合作で映画も撮られたようですが、これは観ていません。
これをテーマにしようと書こうと思ったのですが、どうも書けそうにありません。
支離滅裂なコメントで申し訳ないです。
彼の小説世界の映像化は難しい面はあると思いますが、これからも多くの映像作家に恐れずチャレンジしてもらいたいと思います。
まぁわれわれには理解できない美学を貫いた一生だったのだと思います。
「近代能楽集」の映像は「卒塔婆小町」と「葵上」はリリース直後にレンタルビデオで見ましたが、ほかの作品も見てみたいですね。
「午後の曳航」は読んだこともありませんし、映画も見ていませんが興味を抱きました。
コメントを書いていたら
消えたのか送信したのかわからなくなりました。
届いていましたら良いんですが、、、。
こちらへはまだ届いていないようです。
また、お手すきの時にでもコメントいただければ嬉しいです(^^♪
別のブロガーさんが、三島由紀夫のことを
書いておられました。
割腹自決事件が1970年だったそうですね。
私は、ニュースだったのか
ワイドショーのようなものだったかは
わかりませんが、リアルタイムで
実況していたのを見た記憶があります。
バルコニーで軍服姿のような三島由紀夫が
何か演説をしていて、その後部屋に入った後
騒がしい音だけが聞こえていてしばらくして
「割腹自決」したことが報じられました。
この現代に「切腹」する人がいるのかと
わけがわからない衝撃でした。
恩師のピアノレッスンの時、レッスン室に
読みかけの「豊穣の海」の本があったことを
思い出しました。私は読んでませんが。
この作家の「潮騒」は読みました。
きちんと読んでいないのですが
「金閣寺」も三島由紀夫ですね。
この作家についてはよくわかりません。
「豊穣の海」は私も全編は通して読んでいません。「春の雪」の部分は映画とほぼ同時期に読みました。「奔馬」は最も三島事件につながるような話ですが、あまり共感できませんでした。「潮騒」や「金閣寺」は映画は見ましたが、三島の原作を読んだ記憶はありません。
今朝、岩田温氏のユーチューブでこの事件の解説を見、あらためて事件の背景を考えました。当時の氏の檄文も読みました。三島由紀夫氏は今日の我が国の直面している大問題に、既に気が付いていたのですね。50年も経って、鈍感な私もやっと真実が見えて来ました。
車で移動中でしたか!
私はたまたまテレビの近くにいましたので、仕事はそっちのけでテレビに張り付いていました(^^♪
私も当時はノンポリの学生時代を終わって間もない頃ですから、思想的にどうこうというのはなかったですね。
事件の1年後にたまたま荒木精之先生にお会いしてから、この事件について真剣に考えるようになりました。