子供の頃、よく聞いたり自ら使っていた言葉で、今ではほとんど使われなくなった言葉がいくつもある。おそらく熊本弁なのだろうと思うが、そんな中から今日は三つあげてみた。
▼「ツ」
子供の頃、外で遊ぶことが多くよくケガをした。膝を擦りむくなんてことは日常茶飯事。赤チンを塗って2、3日経つと「ツ」ができる。「かさぶた」のことだ。「ツがでけた」とか「ツがとれた」という言い方をした。「かさぶた」のことをなぜ「ツ」というのかその語源を探ると、「兜(と)=かぶり物のこと」とか「鍍(と)=メッキのこと」など、いずれも「と」が訛って「ツ」になったのではと思われる。熊本では、藤崎八旛宮例大祭の随兵行列などで大将の馬の後をついて行く甲冑をつけた雑兵たちのことを「ツームシ」と言ったそうだ。「ツームシ」とは「かぶと虫」のことで雑兵たちの格好が「かぶと虫」を連想させたのでそう呼ばれたという。
2012年「城下町くまもと時代絵巻」における「ツームシ」たち
▼「チャンカラ」
昔は買った品物が粗悪品だったり、使い勝手が悪かったりすると、その品物のことを「チャンカラ」と言った。この表現は品物にとどまらず、ろくな仕事ができない人なども「あいつはチャンカラ」などと謗った。今日よく使う「ポンコツ」と同じような意味合いだったと思う。語源を探るとどうも差別的な臭いがするのでこれ以上あまり追及しないことにする。
▼「まつぼり」
子供の頃、祖母にこんな話を聞いた。よく家の前を通る荷馬車の馬車引きが道端に落ちていた「何か」を拾った。たまたまそれを祖母が目撃していた。それが何だったのか祖母は言わなかったが、馬車引きは祖母に「まつぼりしようか」と山分けを持ち掛けてきたらしいが祖母は断ったそうだ。「まつぼり」はこっそり自分のものにすることを言うが、他県では今でもこの言葉が使われているらしい。
▼「ツ」
子供の頃、外で遊ぶことが多くよくケガをした。膝を擦りむくなんてことは日常茶飯事。赤チンを塗って2、3日経つと「ツ」ができる。「かさぶた」のことだ。「ツがでけた」とか「ツがとれた」という言い方をした。「かさぶた」のことをなぜ「ツ」というのかその語源を探ると、「兜(と)=かぶり物のこと」とか「鍍(と)=メッキのこと」など、いずれも「と」が訛って「ツ」になったのではと思われる。熊本では、藤崎八旛宮例大祭の随兵行列などで大将の馬の後をついて行く甲冑をつけた雑兵たちのことを「ツームシ」と言ったそうだ。「ツームシ」とは「かぶと虫」のことで雑兵たちの格好が「かぶと虫」を連想させたのでそう呼ばれたという。
2012年「城下町くまもと時代絵巻」における「ツームシ」たち
▼「チャンカラ」
昔は買った品物が粗悪品だったり、使い勝手が悪かったりすると、その品物のことを「チャンカラ」と言った。この表現は品物にとどまらず、ろくな仕事ができない人なども「あいつはチャンカラ」などと謗った。今日よく使う「ポンコツ」と同じような意味合いだったと思う。語源を探るとどうも差別的な臭いがするのでこれ以上あまり追及しないことにする。
▼「まつぼり」
子供の頃、祖母にこんな話を聞いた。よく家の前を通る荷馬車の馬車引きが道端に落ちていた「何か」を拾った。たまたまそれを祖母が目撃していた。それが何だったのか祖母は言わなかったが、馬車引きは祖母に「まつぼりしようか」と山分けを持ち掛けてきたらしいが祖母は断ったそうだ。「まつぼり」はこっそり自分のものにすることを言うが、他県では今でもこの言葉が使われているらしい。
福岡育ちの私は、九州での方言の共通性をよくテレビ等で思うのですが、高校1年の春休みに宮崎をリュックを背負って歩いていた時、小学1~2年生に観光地の行き先を尋ねたら、何と話しているのか全く理解できなかったことを思い出します。
薩摩は他国の者の侵入を防ぐために薩摩弁を作ったようですが、「ツ」「チャンカラ」「まつぼり」もその類ではないんですね?
有難うございました。
「ツ」は、現在でも、使っています。
関西在住ですが、家の中では、熊本弁が出ることもありますよ。
「チャンカラ」は、よく、亡き父が使っていましたね。
「まつぼり」は、初耳です。
鹿児島はちょっと特別ですよね。田舎のお年寄りの言葉が全く聞き取れなかったことが何度もあります!(^^)!
多分ですが、この三つの言葉は熊本発祥ではないと思います。元はみやこ言葉だったかもしれませんが、意外と瀬戸内(中国・四国とも)の言葉と共通だったりしますのでね。
熊本でももう何十年も全く聞きませんし、口にしたこともありません。多分、子供が外で転んでケガするような機会も少なくなったのでしょうね。
「チャンカラ」はうちの父もよく使っていましたね。父が亡くなってもう20年を過ぎましたが、父の後にこの言葉を使った家族はいないと思います。
「まつぼり」は広島や四国あたりではバリバリ現役らしいですよ!(^^)!
日本語変換のATOKで「ほぐりべ」と称する方言辞書を収集するサイトを開設していました。
私も、自分の故郷の秋田弁を収集したことがありました。
いずれも跡形もなくなりました。
私の記憶の中の秋田弁も消えました。
偶にテレビで固有名詞を聞くと思い出しますが、日常語としては▽▼×※状態です。
やはり、故郷で生まれ死ぬという暮らしでなければ、今のテレビ社会では忘れてしまいそれっきりなのでしょうか
へぇ~!そんなこともおやりになっていたんですか!
秋田弁もだいぶ失われていってるんでしょうね~
やっぱりテレビの影響は大きいですね。
子供たちは完全に使い分けしていますね。
方言は消えてしまうんでしょうか。何だか寂しいですね。(>_<)