どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ぼくのえんそく

2019年11月16日 | 長谷川善史

     ぼくのえんそく/穂高順也・作 長谷川善史・絵/岩崎書店/2005年

 

 遠足当日に風邪で熱を出し、遠足に行けなかった”ぼく”。

 でもどうしてもいきたい”きもち”が からだから抜け出します。

 おともはネコといちご、ぶどう、オレンジ、バナナ、もも、メロンのミックスジュース。

 そして遠足の日には、みんなのきらわれものくろいあまぐも。でも雲もやっぱり遠足にいきたいですよね。

 そこへ、おひさまがあらわれて、くもをさえぎります。あまぐもとお日さまのバトル。

 つかれている雨雲にジュースを飲ませてあげると、雲からオレンジ、メロン、いちご、ぶどう、もも、バナナの雨。

 虹の雨に、バスのみんなもおおはしゃぎ。空にはジュース色した 虹の橋がかかって、おべんとうをいただきます。

 ちゃんと集合写真にも”ぼく”が、写っています。

 遠足の楽しさを味わって”ぼく”の風邪もなおったのかな。

 ふしぎな遠足ですが、ジュース色した虹を見上げるみんなの目の先には、雲もにっこり笑っています。