どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ひみつのビクビク

2019年11月29日 | 絵本(外国)

            ひみつのビクビク/フランチェスカ・サンナ・作 なかがわちひろ・訳/廣済堂あかつき/2019年

 

 異国の土地へすむことになった女の子。言葉が通じません。

 昨日も今日も独りぼっち。

 ところが男の子が描いた絵をみせてくれ、かわりばんこに絵をかいたら楽しい。

 ようやくともだちができて、すこしづつ みんなのことがわかってきて、新しい環境にもなれて・・・。

 女の子のゆれうごく気持ちが ひみつのビクビクというのにあらわされているようです。

 ビクビクは、いつも女の子のそばにいて、見守ってくれる存在。異国に引っ越ししてきたら、きゅうに大きくなってガードしてくれます。

 女の子だけでなく、だれでにでもビクビクは いるというのですが。

 ビクビクは、象徴的存在でわかりにくそうです。


ちいさなワニのおうさま

2019年11月29日 | 絵本(外国)

           ちいさなワニのおうさま/イアン・リュック・アングルベール・作 ゆづきかやこ・訳/小峰書店/2008年

 

 はじめからおわりまで、一ページ4コマ漫画風でキャラクターも女の子とワニだけです。
 女の子が、絵のモデルに選んだのはムーミン風のワニ。
 でもうごかないでといっても、ちっともじっとしません。
 ワニちゃんが絵をかきはじめました。でも体中が絵の具だらけになって、お風呂へ。
 ここでもバシャバシャして、お風呂のお湯がなくなってしまいます。
 女の子が、もう面倒を見れないというと ワニちゃんは外に遊びにいきます。
 ワニちゃんはお花を摘んでいます。
 それをみた女の子が花を頂戴というと一本。それも茎がおれていました。
 ワニちゃんはお花の冠をかぶっています。
 女の子は王さま風のワニちゃんにジュースをもってきたり、音楽を用意しますが、ワニちゃんはいつのまにかどこかへ。
 寝転んで本を読んでいました。
 ワニちゃん、女の子の思いどおりにはなりません。まったくのマイペースです。でも女の子が、ワニを突き放すわけでもなく、ちょうどいい距離感が保たれています。
 このあと、どうなるかちょっと気になります。