どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

だれのおとしもの

2019年11月30日 | 絵本(日本)

           だれのおとしもの/種村有希子/PHP研究所/2016年

 

 雪がふった朝。「おとしもの、みーっけ!」
 まほちゃんが拾ったのは、“ゆり”と名前がついた手袋です。
 大きさは、まほちゃんの手を同じくらいです。
 「どんな子かなぁ? 足跡たどったら、届けられるかな」
 まほちゃんは、落し物のそばにあった足跡をたどって、その落し物を届けることにしました。

 しばらく行くと、「マフラー、みーっけ!」
 マフラーにも名前がありました。ひとつだけではありません。てぶくろもありました。

 こんどは、セーター、王冠、風船、リンゴ、バナナも。

 林を抜け、湖のそばまでくると、だれかがいました。

 「ゆりちゃんですかー?」

 

 つぎつぎにでてくる落とし物。次は何かなと、ワクワクします。

 雪国ならではのかわいい絵本です。

 ゆりちゃん、こんなに落とし物をして気がつかなかったのかな?