だれのおとしもの/種村有希子/PHP研究所/2016年
雪がふった朝。「おとしもの、みーっけ!」
まほちゃんが拾ったのは、“ゆり”と名前がついた手袋です。
大きさは、まほちゃんの手を同じくらいです。
「どんな子かなぁ? 足跡たどったら、届けられるかな」
まほちゃんは、落し物のそばにあった足跡をたどって、その落し物を届けることにしました。
しばらく行くと、「マフラー、みーっけ!」
マフラーにも名前がありました。ひとつだけではありません。てぶくろもありました。
こんどは、セーター、王冠、風船、リンゴ、バナナも。
林を抜け、湖のそばまでくると、だれかがいました。
「ゆりちゃんですかー?」
つぎつぎにでてくる落とし物。次は何かなと、ワクワクします。
雪国ならではのかわいい絵本です。
ゆりちゃん、こんなに落とし物をして気がつかなかったのかな?