りんごかもしれない/ヨシタケシンスケ/ブロンズ新社/2013年
ある日、男の子が学校から帰ってくると、テーブルのうえにリンゴが置いてありました。男の子は、そのりんごを見て、りんごじゃないかもしれないとおもいました。
サクランボの一部かも
なかみはぶどうゼリーなのかも
ぼくからみえない反対側かもしれない
ひょっとして、あかいさかなが まるまっているかもしれない
そだてると おおきないえに なるかも
こころが あるかもしれない
りんごには きょうだいが いるのかもしれない
・・・
・・・
男の子の想像は、どんどん どんどん どんどん ひろがって
ひとつのリンゴから、さまざまに広がる想像だが
やっぱり ふつうの リンゴかもしれない いろもふつうだし うごいていないし・・・
ヨシタケさん 真実をもとめる哲学者か、科学者か、単なる夢想家か?
ちょっと ながすぎるかもしれないし、読み手が だまされているかもしれないし、あそばれているのかもしれないし・・・。
表紙と裏表紙のパズルのようなりんごの絵も楽しい。
一回読んだら、そのあとは ひらいたページだけを楽しむだけでも OK。