昨日も横浜から和田町まで歩いた。
途中聴いた曲はホルストの組曲「惑星」である。
ここ何日かはコラム的にホルストの組曲「惑星」に触れる。
私が所有している30枚近くのCDの中から、その一部を紹介したい。
(「惑星」のCDで30枚も買うのは買いすぎだろうが)
紹介するCDは、1978年録音のもので、バーンスタインが指揮し、
演奏はニューヨーク・フィルハーモニックである。
このCD(当時はLPレコード)は、天体観測好きの私を
クラシック音楽好きにさせたことは、以前述べたことだが、
途中で演奏が終わる「火星」も「木星」のシングル盤を買った私は、
そのあとそれぞれの曲の続きが気になった。
私は自分の想像力でこんな続きになるのかなとか思いながら、
全曲が入っているLPを買って確かめたくなった。
その全曲盤を最初に買ったのは、バースタイン盤ではない。
とにかく、その後私はこの曲に触発され、
「三重星」とかいったタイトルの作曲ごっこをしてみた。
(もちろん、曲は未完成に終わったが)
バーンスタインの演奏は若さが感じられる熱っぽい演奏であるが、
今になって考えると全体的に荒削りの演奏の感じがする。
演奏時間は、火星6:33、金星9:34、水星3:50、木星8:15、
土星8:50、天王星5:23、海王星8:20となっている。
火星の演奏時間は、他の指揮者の演奏の中でも早く、
ホルストの自作自演版の演奏時間に近い。
その「火星」はさておきここではその中で、
「木星」の演奏についてだけ触れてみよう。
演奏自体は熱演であり、惹きつける魅力を持ってはいるが、
金管楽器や木管楽器が音を外したりするなどの乱れが目立つ。
しかし、そんなことはどうでもいい。
当時印象的だったのは中間部である。
一時期「ジュピター」というタイトルではやった曲の有名な旋律が、
アンダンテ・マエストーソの指定があり、
拍子が2/4から3/4になるところの193小節目から始まる。
その旋律が一回終わり、再び演奏される209小節目時に、
一瞬静かになり、メゾ・ピアノくらいから次第に
音量を上げていくところが心憎い演出である。
楽譜ではメゾ・フォルテから始まったこの旋律を、
209小節目で強弱を変えるという指定はないのだ。
ただ、1回目はホルンが中心となって旋律を吹くのに対し、
2回目は弦楽器が中心となり旋律を演奏する。
(クラリネットも同じ旋律を吹いている)
だから、これはバーンスタインの解釈ではある。
ハイドンの交響曲やヘンデルの管弦楽曲では、
同じ旋律を繰り返す時に、2回目を弱めて演奏し、
変化をつけることでメリハリをつける場合があったりする。
バーンスタインはハイドンの交響曲を多く録音しているが、
その経験を活かしてのことかどうかは私には分からない。
当時中学生であった私にとっては、はっとさせられる演奏であった。
とにかく、初めて「惑星」を聴いた私に
衝撃的な印象を与えたCDの一枚であることに違いない。
途中聴いた曲はホルストの組曲「惑星」である。
ここ何日かはコラム的にホルストの組曲「惑星」に触れる。
私が所有している30枚近くのCDの中から、その一部を紹介したい。
(「惑星」のCDで30枚も買うのは買いすぎだろうが)
紹介するCDは、1978年録音のもので、バーンスタインが指揮し、
演奏はニューヨーク・フィルハーモニックである。
このCD(当時はLPレコード)は、天体観測好きの私を
クラシック音楽好きにさせたことは、以前述べたことだが、
途中で演奏が終わる「火星」も「木星」のシングル盤を買った私は、
そのあとそれぞれの曲の続きが気になった。
私は自分の想像力でこんな続きになるのかなとか思いながら、
全曲が入っているLPを買って確かめたくなった。
その全曲盤を最初に買ったのは、バースタイン盤ではない。
とにかく、その後私はこの曲に触発され、
「三重星」とかいったタイトルの作曲ごっこをしてみた。
(もちろん、曲は未完成に終わったが)
バーンスタインの演奏は若さが感じられる熱っぽい演奏であるが、
今になって考えると全体的に荒削りの演奏の感じがする。
演奏時間は、火星6:33、金星9:34、水星3:50、木星8:15、
土星8:50、天王星5:23、海王星8:20となっている。
火星の演奏時間は、他の指揮者の演奏の中でも早く、
ホルストの自作自演版の演奏時間に近い。
その「火星」はさておきここではその中で、
「木星」の演奏についてだけ触れてみよう。
演奏自体は熱演であり、惹きつける魅力を持ってはいるが、
金管楽器や木管楽器が音を外したりするなどの乱れが目立つ。
しかし、そんなことはどうでもいい。
当時印象的だったのは中間部である。
一時期「ジュピター」というタイトルではやった曲の有名な旋律が、
アンダンテ・マエストーソの指定があり、
拍子が2/4から3/4になるところの193小節目から始まる。
その旋律が一回終わり、再び演奏される209小節目時に、
一瞬静かになり、メゾ・ピアノくらいから次第に
音量を上げていくところが心憎い演出である。
楽譜ではメゾ・フォルテから始まったこの旋律を、
209小節目で強弱を変えるという指定はないのだ。
ただ、1回目はホルンが中心となって旋律を吹くのに対し、
2回目は弦楽器が中心となり旋律を演奏する。
(クラリネットも同じ旋律を吹いている)
だから、これはバーンスタインの解釈ではある。
ハイドンの交響曲やヘンデルの管弦楽曲では、
同じ旋律を繰り返す時に、2回目を弱めて演奏し、
変化をつけることでメリハリをつける場合があったりする。
バーンスタインはハイドンの交響曲を多く録音しているが、
その経験を活かしてのことかどうかは私には分からない。
当時中学生であった私にとっては、はっとさせられる演奏であった。
とにかく、初めて「惑星」を聴いた私に
衝撃的な印象を与えたCDの一枚であることに違いない。