昨日は横浜から和田町まで歩いた。
今日もホルストの「惑星」を聴きながら歩いたが、
そろそろ「惑星」の話題も今回で終わりにしよう。
さて、今日紹介するCDはメータ指揮の1971年録音のもので、
ロスアンジェルス・フィルハーモニックが演奏している。
「惑星」という作品は同じ指揮者がよく2回目の録音する。
ボールトの5回は度外視するとして、
何人かの指揮者が2回目の録音がある。
カラヤン、プレヴィン、メータ、リーパーである。
他ライブ盤も含めれば、サージェントもそうだろうし、
そもそもホルスト自身が振った自作自演盤も、
1923~24年録音のものと、1926年録音のものがある。
メータの場合は1971年録音の旧盤と1989年録音の新盤がある。
新盤の演奏はニューヨーク・フィルハーモニックである。
旧盤の演奏時間は、火星7:10、金星8:04、水星3:50、
木星7:50、土星9:52、天王星5:39、海王星7:00で、
新盤の演奏時間は、火星、7:38、金星8:16、水星3:55、
木星8:09、土星10:37、天王星5:48、海王星8:27となっている。
1989年盤の土星の演奏時間が10分をこえるのは異常なくらいだ。
他にこの演奏時間をこえるのは、あるのだろうか、
この土星の演奏が気に入る人がいるかどうか分からないが、
テンポが遅いだけで、迫ってくる緊張感もなく、
残念ではあるが、私の好みではない。
なぜメータが「惑星」の2度目の録音をしたのかは疑問である。
1971年の録音は名盤としての誉れ高いし、
今聴いてもなかなかの演奏だとは思うのに、なぜだろう?
1971年の録音で感心させられるのは特に「火星」で、
LPレコードで聴いた時には印象深かった。
当時のレコードの中では平均的な演奏時間が6分代であったのを
ボールトと同じ7分とってゆったり演奏し、
34小節あたりからのテューバとトランペットのかけあい、
95小節できくたっぷりとしたテューバによる低音の響き、
96小節以降の中間部の揺れ動くような旋律、
最後のたたみかけるような終わり方に圧倒された記憶がある。
他の曲も全体的に出来がよく、録音もいい。
「土星」だってこちらの演奏の方がはるかにいいのである。
「惑星」の演奏の歴史をたどっていくと、名盤誕生の裏に
録音技術の発達というものを無視することはできない。
このメータの1971年の名盤の演奏の特徴は、
ダブルベースとテューバなどの楽器の
低音をきかせた重量感にあると私は思う。
それゆえ難点を唯一あげれば、テューバが活躍する「天王星」だ。
聴いていておかしいと思ったのが、
146小節目のテューバの音である。
楽譜ではピアノの指定で確かにテューバの音が入るのだが、
少し大きく入っており、聴いていて奇妙に聞こえる。
新盤ではその箇所については改善されている。
でも、新盤の「木星」では316小節のフルートなど木管の音が
省略されたのかわからないが入っておらず、奇妙である。
全体含めれば結果は旧盤の方がはるかによいと思う。
なぜ、メータが「惑星」を新しく録音する必要があったのか
その疑問は消えることはない。
今日もホルストの「惑星」を聴きながら歩いたが、
そろそろ「惑星」の話題も今回で終わりにしよう。
さて、今日紹介するCDはメータ指揮の1971年録音のもので、
ロスアンジェルス・フィルハーモニックが演奏している。
「惑星」という作品は同じ指揮者がよく2回目の録音する。
ボールトの5回は度外視するとして、
何人かの指揮者が2回目の録音がある。
カラヤン、プレヴィン、メータ、リーパーである。
他ライブ盤も含めれば、サージェントもそうだろうし、
そもそもホルスト自身が振った自作自演盤も、
1923~24年録音のものと、1926年録音のものがある。
メータの場合は1971年録音の旧盤と1989年録音の新盤がある。
新盤の演奏はニューヨーク・フィルハーモニックである。
旧盤の演奏時間は、火星7:10、金星8:04、水星3:50、
木星7:50、土星9:52、天王星5:39、海王星7:00で、
新盤の演奏時間は、火星、7:38、金星8:16、水星3:55、
木星8:09、土星10:37、天王星5:48、海王星8:27となっている。
1989年盤の土星の演奏時間が10分をこえるのは異常なくらいだ。
他にこの演奏時間をこえるのは、あるのだろうか、
この土星の演奏が気に入る人がいるかどうか分からないが、
テンポが遅いだけで、迫ってくる緊張感もなく、
残念ではあるが、私の好みではない。
なぜメータが「惑星」の2度目の録音をしたのかは疑問である。
1971年の録音は名盤としての誉れ高いし、
今聴いてもなかなかの演奏だとは思うのに、なぜだろう?
1971年の録音で感心させられるのは特に「火星」で、
LPレコードで聴いた時には印象深かった。
当時のレコードの中では平均的な演奏時間が6分代であったのを
ボールトと同じ7分とってゆったり演奏し、
34小節あたりからのテューバとトランペットのかけあい、
95小節できくたっぷりとしたテューバによる低音の響き、
96小節以降の中間部の揺れ動くような旋律、
最後のたたみかけるような終わり方に圧倒された記憶がある。
他の曲も全体的に出来がよく、録音もいい。
「土星」だってこちらの演奏の方がはるかにいいのである。
「惑星」の演奏の歴史をたどっていくと、名盤誕生の裏に
録音技術の発達というものを無視することはできない。
このメータの1971年の名盤の演奏の特徴は、
ダブルベースとテューバなどの楽器の
低音をきかせた重量感にあると私は思う。
それゆえ難点を唯一あげれば、テューバが活躍する「天王星」だ。
聴いていておかしいと思ったのが、
146小節目のテューバの音である。
楽譜ではピアノの指定で確かにテューバの音が入るのだが、
少し大きく入っており、聴いていて奇妙に聞こえる。
新盤ではその箇所については改善されている。
でも、新盤の「木星」では316小節のフルートなど木管の音が
省略されたのかわからないが入っておらず、奇妙である。
全体含めれば結果は旧盤の方がはるかによいと思う。
なぜ、メータが「惑星」を新しく録音する必要があったのか
その疑問は消えることはない。