昨日は二俣川から東戸塚まで歩いた。
途中、名瀬付近で団地内に入ったので道に迷い、
普段より余計に時間がかかってしまった。
途中聴いた曲はホルストのリグ・ヴェーダからの合唱賛歌である。
Choral Hymns from the Rig Vedaが原題である。
ヴェーダとは古代インドのバラモン教の聖典である。
リグ・ヴェーダはその中でも最古のもので、
前1200年から前1000年頃に成立されたとされる。
神々に対する賛歌を集めたものである。
この作品は、1908年から1912年にかけて作曲され、
いくつかのグループ(群)で構成されているようだ。
第一群は、管弦楽と合唱のための作品で、
一曲目の「戦いの賛歌(Battle Hymn)」は、
「インドラとマルトは我々のために戦う!」という句が、
繰り返され、勇ましい感じの曲で、
聞きごたえがあり、管弦楽の扱いはホルストらしい。
二曲目の「無名の神へ(To the Unknown God)」は、
管弦楽と合唱の扱いが素晴らしく、「神は誰?いけにえの時、
我々は神にどのような名をつけるべきか?」という意味の句が、
何度も繰り返されるが、神秘的かつダイナミックな曲である。
第二群は、女声合唱と管弦楽のための作品で、
一曲目は、「ヴァルナへ(To Varuna)」は、神秘的な雰囲気で
「我々に汝をもたらさんがために、大地に向かい我々は歌を捧げる」
という意味の歌詞で始まり、管弦楽も加わり壮大な感じの曲となる。
二曲目の「アグニへ(To Agni)」のアグニとは火の神のことである。
「我々の罪を焼き尽くせ、激しい炎のアグニ」で始まるこの曲は、
「我々のための炎、おおアグニ(flame for us, O Agni!)」の句が、
何度か繰り返され、短く軽快な曲である。
三曲目は、「葬儀の歌(Funeral Chant)」は、
「惑星」の「海王星」を思わせるような曲で、
管弦楽と女声合唱が神秘的な雰囲気をかもしだしている。
第三群は、女声合唱とハープのための作品で、
一曲目は、「夜明けへの賛歌(Hymn to the Dawn)」は、
ハープの伴奏にのって歌う女声合唱の旋律が美しい。
二曲目は、「水への賛歌(Hymn to the Waters)」は、
軽快な曲でハープの伴奏が、はじけ飛ぶ水しぶきを感じさせる。
三曲目は、「ヴェーナへの賛歌(Hymn to Vena)」は、
前曲に続くような感じで静かに始まり、深遠な感じの曲で、
旋律の美しさや、曲の盛り上がっていく展開などがすばらしい。
四曲目は、「旅人の賛歌(Hymn of the Travellers)」は軽快な曲で、
一定の繰り返すリズムを刻むハープの伴奏にのって歌う合唱が、
神秘的でもあり、美しく、なかなかの作品である。
第四群は男声合唱と管弦楽のための作品で、
一曲目は、「ソーマへの賛歌(Hymn to Soma)」である。
ソーマとは古代インドの祭式において神々に捧げる
薬草のジュースのことで、曲は軽快な感じである。
二曲目は、「マナースへの賛歌(Hymn to Manas)」であり、
これは、死んだ男の精神への祈りを歌ったものである。
「我々は、再びみんなと暮らすために、汝を呼び出す。」
というような意味の句が繰り返される。
死後の世界、再び人間として生まれ変わるという世界観が、
ここにはあるのだろうか、とても神聖な感じの曲である。
このリグ・ヴェーダからの合唱賛歌の歌詞は、
ホルスト自身が原語のサンスクリット語から英訳したものである。
東洋的なものに憧れた若い頃の彼は、カーリダーサの作品や
リグ・ヴェーダなどをテキストにした作品を多く残している。
ついでに蛇足になるが、ウィルコックスの指揮したこのCDは、
オーディオ的に聴くと、おもしろい。
「ヴァルナへ」の曲などの合唱が静かなところで
自動車が通る音が頻繁に聞こえたりする。
このようなことは録音ではよくあることではあるが、
どこでいつ録音しているんだろうなんて想像するのもいい。
途中、名瀬付近で団地内に入ったので道に迷い、
普段より余計に時間がかかってしまった。
途中聴いた曲はホルストのリグ・ヴェーダからの合唱賛歌である。
Choral Hymns from the Rig Vedaが原題である。
ヴェーダとは古代インドのバラモン教の聖典である。
リグ・ヴェーダはその中でも最古のもので、
前1200年から前1000年頃に成立されたとされる。
神々に対する賛歌を集めたものである。
この作品は、1908年から1912年にかけて作曲され、
いくつかのグループ(群)で構成されているようだ。
第一群は、管弦楽と合唱のための作品で、
一曲目の「戦いの賛歌(Battle Hymn)」は、
「インドラとマルトは我々のために戦う!」という句が、
繰り返され、勇ましい感じの曲で、
聞きごたえがあり、管弦楽の扱いはホルストらしい。
二曲目の「無名の神へ(To the Unknown God)」は、
管弦楽と合唱の扱いが素晴らしく、「神は誰?いけにえの時、
我々は神にどのような名をつけるべきか?」という意味の句が、
何度も繰り返されるが、神秘的かつダイナミックな曲である。
第二群は、女声合唱と管弦楽のための作品で、
一曲目は、「ヴァルナへ(To Varuna)」は、神秘的な雰囲気で
「我々に汝をもたらさんがために、大地に向かい我々は歌を捧げる」
という意味の歌詞で始まり、管弦楽も加わり壮大な感じの曲となる。
二曲目の「アグニへ(To Agni)」のアグニとは火の神のことである。
「我々の罪を焼き尽くせ、激しい炎のアグニ」で始まるこの曲は、
「我々のための炎、おおアグニ(flame for us, O Agni!)」の句が、
何度か繰り返され、短く軽快な曲である。
三曲目は、「葬儀の歌(Funeral Chant)」は、
「惑星」の「海王星」を思わせるような曲で、
管弦楽と女声合唱が神秘的な雰囲気をかもしだしている。
第三群は、女声合唱とハープのための作品で、
一曲目は、「夜明けへの賛歌(Hymn to the Dawn)」は、
ハープの伴奏にのって歌う女声合唱の旋律が美しい。
二曲目は、「水への賛歌(Hymn to the Waters)」は、
軽快な曲でハープの伴奏が、はじけ飛ぶ水しぶきを感じさせる。
三曲目は、「ヴェーナへの賛歌(Hymn to Vena)」は、
前曲に続くような感じで静かに始まり、深遠な感じの曲で、
旋律の美しさや、曲の盛り上がっていく展開などがすばらしい。
四曲目は、「旅人の賛歌(Hymn of the Travellers)」は軽快な曲で、
一定の繰り返すリズムを刻むハープの伴奏にのって歌う合唱が、
神秘的でもあり、美しく、なかなかの作品である。
第四群は男声合唱と管弦楽のための作品で、
一曲目は、「ソーマへの賛歌(Hymn to Soma)」である。
ソーマとは古代インドの祭式において神々に捧げる
薬草のジュースのことで、曲は軽快な感じである。
二曲目は、「マナースへの賛歌(Hymn to Manas)」であり、
これは、死んだ男の精神への祈りを歌ったものである。
「我々は、再びみんなと暮らすために、汝を呼び出す。」
というような意味の句が繰り返される。
死後の世界、再び人間として生まれ変わるという世界観が、
ここにはあるのだろうか、とても神聖な感じの曲である。
このリグ・ヴェーダからの合唱賛歌の歌詞は、
ホルスト自身が原語のサンスクリット語から英訳したものである。
東洋的なものに憧れた若い頃の彼は、カーリダーサの作品や
リグ・ヴェーダなどをテキストにした作品を多く残している。
ついでに蛇足になるが、ウィルコックスの指揮したこのCDは、
オーディオ的に聴くと、おもしろい。
「ヴァルナへ」の曲などの合唱が静かなところで
自動車が通る音が頻繁に聞こえたりする。
このようなことは録音ではよくあることではあるが、
どこでいつ録音しているんだろうなんて想像するのもいい。