Mars&Jupiter

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イサーク・アルベニスの組曲「イベリア」を聴きながら、二俣川から瀬谷まで歩く

2008-05-03 06:09:40 | 古典~現代音楽スペイン編
昨日は二俣川から瀬谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、アルベニスの組曲「イベリア」。
イサーク・アルベニスは1860年5月29日に
カタルーニャのカンプロドンで生まれた。
幼くしてピアノの才能を発揮し、世界各地を回り活躍した。
ライプチヒの音楽院にも短い間学んだ。
スペインにいったん戻ったあと、しばらくしてパリに戻り、
晩年までフランスで過ごす生活を送る中、
スペインの民族色強い作品を多く残している。

第1集は3つの曲からなり、1905年に作曲され、翌年初演された。
第1曲「エボカシオン」は、「霊の呼び寄せ」という意味で、
祖国への想いを込めた情熱的な曲である。
第2曲「エル・プエルト」は、「港」という意味で、
軽快な舞曲風の音楽により、そのにぎわいを描写している。
第3曲「セビリャの聖体祭」は、その祭りの行列の様子を、
中間部に宗教的な歌サエタを置き、見事に表現している。
高校の時にアルボスの管弦楽編曲版を聴き、印象に残っている。

第2集の3つの曲は1907年に初演されたようだ。
第1曲「ロンディーニャ」は、叙情的な感じの曲で、
ロンダ地方の民謡の調子で作られたスペイン風の曲。
第2曲「アルメリア」は、リズム感ある躍動的な曲で、
アルメリアは、地中海に面した町のようだ。
第3曲「トリアーナ」は、セビリャのはずれにある
ジプシーの居住地の様子を描写した作品であるという。
情熱的な曲であり、これまた有名な曲である。

第3集は1908年に初演されたようだ。
第1曲「アルバイシン」は、幻想的な作品で、
グラナダにあるジプシーの居住地を描写した作品のようだ。
これら組曲の中では、一番の傑作なのかもしれない。
第2曲「ポーロ」は、けっして派手な曲ではないが、
アンダルシアの古い舞曲の名を表題にした軽快で情熱的な曲。
第3曲「ラバピエス」は、マドリードの下町ラバピエスの
活気のある町のにぎやかさを描写した作品である。
華やかな曲の感じがそれを伝えてくれる。

第4集は1909年に初演されたようだ。
第1曲「マラガ」は、いかにもスペイン風の曲で、
情熱的で躍動的な音楽によって町のようすが伝わってくる。
マラガは地中海に面する港町だということだ。
第2曲「ヘレス」は、ヘレスという町の様子を描写している。
ブドウの産地で、フラメンコの発祥地でもあり、
音楽はところどころ情熱的な舞曲風である。、
ゆったりとした部分は幻想的な感じを漂わせている。
第3曲「エリターニャ」は、セビリャの郊外にあった料亭の名。
セビリャの祭りの舞曲セビリャーナスの調子を保ち、
音楽は徐々に盛り上がり、最後は華やかな感じで終わる。
コメント
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