Mars&Jupiter

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エンリケ・グラナドスのゴイェスカスを聴きながら、星川から横浜まで歩く

2008-05-01 06:01:30 | 古典~現代音楽スペイン編
昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、グラナドスのゴイェスカス。
今回からは器楽曲・室内楽のスペイン・ポルトガル・イタリア編に入る。
エンリケ・グラナドスは1867年生まれのスペインの作曲家で、
ピアニストとしても活躍した人物である。
彼の代表作ゴイェスカスは、1911年に作曲され、
同じ年に作曲者自身の演奏によって初演された。

ゴイェスカスは、「ゴヤの絵風の場面集」という意味で、
ゴヤの絵画を見て、インスピレーションを得て作曲された。
第1曲「愛のことば」はロマンティックな曲である。
ブラス・デ・ラセルナという作曲家が作曲した、
18世紀のトナディーリャ(軽い歌芝居)の旋律から、
一部借用した、いかにもスペイン風の曲である。
第2曲「窓ごしの語らい」は、マハ(女)とマホ(男)の、
窓格子を隔てた愛の語らいの場面を甘美な旋律で表現している。
第3曲「ともし火のファンタンゴ」は、
民俗舞曲ファンタンゴの特徴的なリズムを刻み、
いかにも民謡的で、ドラマティックな曲である。
第4曲「嘆き、またはマハと夜うぐいす」は、
月光がさす窓辺で思いに沈むマハの姿を描写している。

第5曲「愛と死」は、死を感じさせる重苦しい感じで始まる。
決闘をして、瀕死状態にあるマホと、
嘆き悲しむマハの姿を、ロマンティックな旋律と、
はかない人の死を感じさせる曲である。
第6曲「エピローグ、幽霊のセレナーデ」は、
死んだマホが、ギターを爪弾きながら現れ、
セレナーデを歌うという幻想的な曲である。
アリシア・デ・ラローチャが弾くピアノは、
情熱的に訴えかけてくる彼のピアノ曲の魅力を
十分に伝えてくれる名演で、聴いていて心地よい。
コメント
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