Mars&Jupiter

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ヤニス・イヴァノフスの交響曲第8番ロ短調を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2008-12-04 05:19:02 | 古典~現代音楽バルト3国編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1906年生まれのイヴァノフスの作品。
ラトヴィアの小さな町プレイリで10月9日生まれた彼は、
リガにあるラトヴィア国立音楽院で作曲法と指揮法を
ヤーセプス・ヴィートリスなどに師事し、1931年卒業した。
その後ラトヴィア放送にアシスタントとしてつとめ、
芸術監督もつとめ、1944年から1955年の間には
ラトヴィア国立音楽院で作曲科の教授として教育活動にも携わった。
作品には、数多くの声楽曲、ピアノ曲、室内楽曲と、
5つの交響詩、3つの協奏曲と21の交響曲があるようだ。

交響曲第8番ロ短調は1956年に作曲された。
第一楽章アンダンテは、ゆるやかに抒情的な序奏から始まる。
そのあと流れるようなロマンティックな旋律が奏される。
当時からすれば時代遅れなところがあるが、
ロシア風で、聴いていてほっとするような音楽で、
民謡風の旋律は親しみやすく、情熱的である。
第二楽章アレグロは、スケルツォ風の短い楽章である。
軽快でリズミカルであり、幻想的な旋律と、
雄大な北の自然を感じさせる旋律、
そしてロマンティクな旋律が交互に現れる。
第三楽章アンダンテは、ゆったりと始まり、
フルートやオーボエなど木管楽器が活躍し、
叙情的な音楽が展開され、北の自然を感じさせる。
中間部は速くなり、流れるような軽快な音楽が登場する。
第二楽章と同じくスケルツォ的で、舞踏的な民謡風の
旋律となるが、音楽は再び冒頭の旋律に戻り、
ゆったりとした牧歌的な雰囲気の中、静かに終わる。
第四楽章アレグロ・エネルジーコは、
軽快な民謡風の躍動的な旋律で始まる。
牧歌的な音楽から雄大な音楽になってゆき、
冒頭の主題が再現され、徐々に情熱的となるが、
金管楽器が高らかに旋律を奏したあとは、
そのまま消え入るようにして終わる。
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