Mars&Jupiter

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アレクサンドル・ギルマンのオルガンと管弦楽のための交響曲第2番作品91を聴きながら横浜から和田町まで

2008-12-23 11:14:02 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は、横浜から和田町駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1837年生まれのギルマンの作品である。
フランス北部のブローニュ=シュル=メールに生まれた彼は、
父から音楽の手ほどきを受け、ジャック=ニコラ・レメンスに師事し、
オルガン奏者として活動するようになった。
1871年パリのトリニテ教会のオルガン奏者として就任し、
1896年シャルル=マリー・ヴィドールの後任として、
パリ音楽院のオルガン科の教授に就任しているようだ。
オルガンと管弦楽のための交響曲第2番作品91は、
オルガン・ソナタ第8番を管弦楽用に編曲し、1906年に作曲された。

第一楽章の導入は軽快な伴奏に乗って、ゆったりと流れるように始まる。
オルガンが加わり重厚な感じが出てくるところは圧倒的である。
アレグロ・リソルートに入ると、音楽は軽快で明るい主題と、
フランスらしく繊細でロマンティックな主題を中心に展開される。
最後も壮大で華麗な感じで終わる。
第二楽章アダージョ・コン・アッフェットは、
オルガンのソロによる少し哀愁ある音楽で始まり、
管弦楽がそれに続いて加わり、やさしくいたわるように支える。
そのオルガンのよるソロは終わりの方で管楽器により奏され、
なんともいえない感傷的な気分を持たせ、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェはスケルツォ楽章で、
宮廷的で舞踏的な華やかで流れるような音楽が展開される。
トリオはオーボエ等により牧歌的な旋律が奏でられる。
最後は冒頭の軽快で舞踏的な旋律が再び現れ、
金管楽器も加わり古典的な雰囲気の中さわやかに終わる。
第四楽章アンダンテ・ソステヌートは、
オルガン・ソロの穏やかな旋律で始まる短い曲で、
管弦楽はその伴奏的な役割につとめている。
第五楽章の最初の短いアンテルメードゥは間奏曲の意味で、
それに続きアレグロ・コン・ブリオに入り、
軽快で華麗な音楽となり、オルガン・ソロも入り、
対位法的な手法による音楽が展開されていく。
サン=サーンスの交響曲第3番の終楽章とも似た感じである。
金管楽器による壮大で華やかなコーダにより全曲を閉じる。
それにしてもこうしてオルガンの加わった曲を聴くと、
クリスマスが近づいている気にもなるものである。
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