Mars&Jupiter

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オリヴィエ・メシアンのトゥーランガリラ交響曲を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2008-12-22 11:14:04 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は、二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1908年生まれのメシアンの作品である。
アヴィニョンに生まれたメシアンは、
8歳の頃からピアノと作曲を独学し、11歳でパリ音楽院に入学した。
1931年にはサント・トリニテ教会のオルガン奏者となり、
即興演奏で知られるようになったが、
作曲活動でもピアノ曲や管弦楽曲など多くの作品を残した。
トゥーランガリラ交響曲は、1846年から1948年の間に作曲された。

第一楽章「導入部」は、弦楽器のあわただしい動きが印象的だが、
そのあとの金管楽器のトッティによる循環主題も重要である。
ピアノ独奏によるカデンツァもメシアンらしい音楽である。
ガムラン的な音楽も彼の特徴を表わしているといいが、
そのあと循環主題が現れて最後終わる。
第二楽章「愛の歌 第一」は、
短い導入のあとに激しく動きのある音楽と、
それとは対照的な楽園のような穏やかで平和的な音楽が現れ、
これらが交互に登場して音楽は進行していく。
最後は高みの階段から一気に降りるように音が下降する。
第三楽章「トゥーランガリラ 第一」は、
クラリネット独奏で始まるが、その後の金管による吹奏に合わせ、
オンド・マルトノが浮遊感のある音を奏でていく。
打楽器が繰り返すリズムに乗ってピアノと金管楽器が、
神秘的な旋律を奏していき、最後は打楽器が残る。
第四楽章「愛の歌 第ニ」は、スケルツォ形式の楽章のようだ。
東洋的な音の響きが聴こえ、ピアノはその中を駆け抜けていく。
そのあとは木管楽器や弦楽器を中心にゆったりとした音楽と、
トッティによる情熱的な音楽が、交互に繰り返される。
繰り返されるリズムの中で循環主題も顔を出し、
ピアノのカデンツァのあと、再び循環主題が登場して終わる。
第五楽章「星の血の喜び」は、情熱的な旋律が何度も繰り返され、
全曲を通して聴いた中で考えても印象的である。
最後に向けてオンド・マルトノが加わり盛り上がり、
ピアノ独奏のあと循環主題も現れ、華やかな感じの中で終わる。

第六楽章「愛の眠りの園」は、前楽章とは対照的に穏やかで、
夢のような神秘的な世界をピアノが作り上げていく。
オンド・マルトノのゆるやかな旋律も浮遊感ある空間を作っている。
第七楽章「トゥーランガリラ 第ニ」は、ピアノの短い独奏から始まる。
下降する音階に続き、打楽器だけの音楽になり、そのあとピアノが入り、
弦楽器と木管楽器による室内楽的な音楽となる。
再び打楽器が加わり荒々しい音楽になり、
ピアノの独奏によりそれは終わり、循環主題が現れる。
再び室内楽的な音楽に戻り、打楽器の一打で最後終わる。
第八楽章「愛の展開」は、激しいリズムの中で、
オンド・マルトノのふるえるような旋律、
ピアノの独奏のあと、循環主題など前に出た主題が顔を出す。
オンド・マルトノの旋律とともに情熱的な音楽が流れ、
ピアノ独奏とともに壮大なクライマックスを作り上げていく。
最後は循環主題が現れ、ピアノの短いカデンツァのあと、
循環主題が再度現れて終わる。
第九楽章「トゥーランガリラ 第三」は、
クラリネット独奏で神秘的な感じで始まる。
その後打楽器中心にリズムを刻み、金管楽器など加わっていく。
ピアノも加わり、際限ないような繰り返しのような音を奏でていく。
打楽器が全般的に活躍する短い楽章で、
最後は金管楽器の吹奏がしばらく続き、突然終わる。
第十楽章「終曲」は、金管楽器を中心に華やかな旋律が奏でられ、
荒々しく力強い音楽が奏され、旋律が展開されていく。
歓喜にあふれた勝利感のある壮大なクライマックスが、
金管楽器とオンド・マルトノを中心に作り上げられ、
最後は圧倒的な高揚感の中で全曲を終わる。
コメント
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