Mars&Jupiter

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ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調作品67「運命」を聴きながら三ツ境まで歩く

2009-01-03 09:58:19 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日は二俣川から三ツ境駅まで歩きました。
途中聴いたのは、ベートーヴェンの交響曲第5番。
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」は、
1805年から1808年にかけて作曲された。
今回はチューリヒ・トーンハレ管弦楽団を、
デイヴィッド・ジンマンが指揮したCDを聴いてみた。
一時期話題になったこのジンマン指揮のベートーヴェンは、
従来の典型的な重々しい感じの演奏とは違い、
贅肉を落としたようなスリムで軽快な演奏といえるだろう。
ただ、一方で聴いていて力強さにやや欠ける感じもあり、
終楽章ではそのような点から考えると物足りない感じもする。

第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、ソナタ形式で書かれ、
有名な8音により構成される動機で、厳しい感じの第一主題と、
この主題とは対照的な牧歌的な第二主題が提示され、
その提示部の反復のあと展開部に入りこれらの主題が、
様々な形に変形されていくが、この中で出てくるオーボエのソロは、
ジンマンの盤では普通によく聴く演奏とは違い、カデンツァ風でもある。
再現部を経てコーダも最初の動機をもとにして華やかに終わる。
第ニ楽章アンダンテ・コン・モートは、変奏曲の形式による。
しかし一般的な緩徐楽章とは違い、木管楽器や弦楽器が、
牧歌的な旋律を奏し、それに金管楽器や打楽器が加わり、
その牧歌的な感じではなくなるところはベートーヴェンらしい。
ジンマン盤はそっけないくらい速いテンポで進んでいく。
第三楽章アレグロは、スケルツォ楽章である。
最初はコントラバスとチェロの旋律に乗り、
ホルンが第一楽章冒頭の動機を使った主題を力強く吹く。
トリオはチェロとコントラバスによる旋律を、
フーガ風に他の楽器が受け継ぐフガートというスタイルで作られ、
ジンマン盤もこのトリオの部分の演奏は速い。
この楽章は3部構造で作られているのか、
5部構造で作られているのかというところで説が分かれており、
指揮者がどちらの説を採るかによって演奏時間は変わってくる。
ジンマンは5部構造説を採用しているようなので、
A-B(トリオ)-A-B-A-コーダの構造になっている。
第四楽章アレグロは、前楽章から切れ目なく続き、
第一主題は高らかに勝利を歌うかのような力強い旋律である。
これともう一つの主題をもとにソナタ形式の展開部に入る。
楽章の中間部では第三楽章の一部が回想風に登場する。
再現部を経て、コーダでは金管楽器を中心に、
圧倒的な勝利感を思わせるように華やかな中で終わる。
コメント
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