Mars&Jupiter

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フェルディナント・リースの交響曲第4番ヘ長調作品110を聴きながら二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-01-05 03:54:05 | 古典~現代音楽ドイツ編
ベートーヴェンの交響曲シリーズに続き、
本日から交響曲ドイツ・オーストリア編の補足に入る。
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1784年生まれのリースの交響曲第4番。
フェルディナント・リースは、ボンに生まれた作曲家で、
音楽家の家族に生まれ、ベートーヴェンの弟子でもあるが、
略歴については器楽曲・室内楽曲編で触れたので省略する。
リースは8つの交響曲を作曲しており、
その交響曲全集を以前に買っていたことがあったので、
今回の機会にまずそのうちの一曲を聴いてみることにした。
交響曲第4番ヘ長調作品110は、1818年に作曲された。
出版は1823年で、1840年代には演奏会の中では、
よく取り上げられていたようである。

第一楽章アンダンテ-アレグロは、アンダンテの序奏が、
神秘的な感じで、ベートーヴェンの交響曲第4番の
第一楽章の序奏に似たような感じもある。
ドイツ的なホルンの吹奏のあと主部に入り、
ここで提示する元気な感じの最初の主題が提示され、
この旋律はベートーヴェン的であるが、
もう一つの主題はモーツアルト的な感じを受ける。
展開部はベートーヴェンからの影響もみられ、
再現部を経て、コーダに入ってからの部分も、
ベートーヴェン的で、華やかに終わる。
第ニ楽章アンダンティーノは、おだやかで平和な音楽である。
最初チェロのソロが活躍し、協奏曲風でいい。
その後様々な木管楽器のソロが活躍する。
チェロのソロは曲の途中で再び登場する。
最後は、ホルンの吹奏のあと、静かに消える。
第三楽章アレグロは、スケルツォ楽章である。
前楽章はベートーヴェンとはかなり違う感じがしたが、
この楽章はそのドイツ的で荒々しい感じが、
ベートーヴェンに近いものを感じさせる。
トリオは古典的で、チェロのソロで始まる。
その宮廷的な感じはハイドン的である。
再び冒頭の荒々しい感じが再現されるが、
トリオとの余りの音楽の変化には違和感がある。
第四楽章アレグロ・モルトは、軽快なフィナーレ楽章で、
主題の展開などベートーヴェン的なところがみられる。
モーツアルト的な部分を残しながらも、
ベートーヴェン的な展開という感じの音楽である。
最後は金管楽器と弦楽器中心に華々しく終わる。
コメント
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