Mars&Jupiter

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ビストロ・ラ・シャンブルの夜、そしてフランツ・シュミットの交響曲第4番ハ長調を聴きながら

2009-01-10 14:45:57 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日も飲み会があったため、ウォーキングを休みました。
ここのところ新年会や反省会など飲み会が続く。
藤沢にあるフランス料理の店ビストロ・ラ・シャンブルで、
コース料理を食べたが、料理の品数も多く、おいしかった。
カキにチーズをのせてオーブンで焼き上げた一品が印象的であった。
でも月末健康診断があるので、今月は体調管理に注意しないといけない。
昨日聴いたのは、1874年生まれのシュミットの交響曲。
彼の略歴については、管弦楽曲編で触れたので省略する。
交響曲第4番ハ長調は1933年に完成した作品で、
単一楽章制の作品のようだが、4つの部分から成る。
リストやマックス・レーガー、ブルックナーなどの作曲家の、
作品からの影響をみることができる交響曲のようだ。

第一部アレグロ・モルト・モデラート~パッショナートは、
トランペットが吹く悲しげで孤独感のある旋律で始まる。
そのあと弦楽器を中心にその主題を受け継いでいく。
音楽はやがて金管楽器が加わり情熱的になる。
壮大な部分はブルックナー風でもあり、後期ロマン派的である。
半音階和声により展開されていく音楽は耽美的であり、
マーラーやリヒャルト・シュトラウスの音楽を思わせる。
夭折した一人娘に対するレクイエムとして書かれたようで、
その悲劇性も音楽の中から伝わってくる気がする。
第ニ部アダージョ~ピウ・レント~アダージョは、
チェロの独奏が冒頭から入ってきて印象的でだが、
管楽器が奏するところは穏やかな感じでもある。
5分前後からはゆったりとした葬送行進曲風の歩みで、
彼自身の悲しみの感情がにじみ出てくるようでもある。
ホルンが吹くところも孤独感が伝わってくる。
そのあと独奏チェロやフルートが入るところにも悲哀があり、
ゆったりとしたテンポの中、独奏チェロが最後も入り、
静かに消えるように終わり、第三部にそのまま続く。
第三部モルト・ヴィヴァーチェは、スケルツォ風で、
第一部、第二部とは少し趣が違い、フーガ風にそして行進曲風に、
明るく軽快に、そして幻想的で、耽美的な部分も見せながら展開するが、
最後の方で大きな盛り上がりをみせて、そのまま第四部に入る。
第四部テンポ・プリモ・ウン・ポコ・ソステヌート~
パッショナート~テンポ・プリモ(アレグロ・モルト・モデラート)は、
ホルンの吹奏で始まり、弦楽器と管楽器が神秘的な音楽を展開していく。
第一部の主題が再登場し、耽美的な音楽が奏でられ、
最後トランペットが冒頭の主題を奏して静かに終わる。
コメント
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