Mars&Jupiter

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横浜から星川まで歩く、そしてフランツ・イグナーツ・ベックのシンフォニアニ長調作品10の2

2009-01-14 06:06:43 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は、横浜から星川駅まで歩きました。
途中音楽を聴きながらと思ったら、電池切れのために聴けなかった。
今回取り上げるのは1734年マンハイム生まれのベックの作品。
18世紀に活躍した彼は、オーボエ奏者でプファルツ選帝侯の宮廷の
聖歌隊の学校長を務めた父の息子として生まれ、
父にヴァイオリンの手ほどきを受け、その後シュターミッツに学び、
ヨーロッパ各地で演奏家・作曲家として活動したようだ。
若い時期にライバルを決闘で殺し、マンハイムを去ることになり、
1750年代にはイタリアにいたようだが、ヴェニスに数年間住み、
ナポリのパトロンの娘と駆け落ちし、フランスへ行き、
マルセイユの劇場管弦楽団のリーダーとなったようだ。
その後パリに移り、フランス革命に巻き込まれて数奇な人生を送ったようだ。
1829年まで生きたので、95歳くらいまで生きたということになる。

シンフォニアニ長調作品10の2(Callen 34)は、
作曲年代は分からないが、1760年に楽譜が出版されている。
したがって、それ以前に作曲された作品ということになる。
急-緩-急の三楽章制で書かれた作品である。
それぞれの楽章の演奏時間は二分程度で短い。
第一楽章アレグロは、通奏低音も加わった華やかな曲。
弦楽器が駆け抜けるように軽快な旋律を奏でていく。
バロック風な部分もみられ、過渡的な時代の音楽にも思える。
第ニ楽章アンダンテは、ゆったりとした牧歌的でありながら、
抒情的な部分も見せながらも、宮廷的な優雅な曲である。
第三楽章プレストは、軽快でリズミックな曲である。
やはりバロック風な部分も感じさせながら、
ウキウキするような明るく華麗な曲である。
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