昨日は、星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは1897年生まれのコルンゴルトの作品。
音楽批評家を父に持つ彼は、チェコのブルノで生まれ、
幼い時期から神童ぶりを発揮し、11歳に無言劇「雪人形」を作曲し、
1910年にウィーン宮廷歌劇場で上演された。
1920年初演された「死の都」で世界的な名声を獲得した。
しかし第二次世界大戦の時期にはユダヤ人の彼の音楽は、
「退廃音楽」とされ、上演禁止となり、
新しい活動の場を求め、彼は1934年にはハリウッドに渡り、
多くの映画音楽の作曲を手がけ、アメリカの市民権を獲得した。
交響曲嬰へ長調は1952年に作曲された作品で、
「フランクリン・ローズヴェルトの思い出」に捧げられている。
今回はプレヴィンがロンドン交響楽団を指揮したCDを聴いてみた。
第一楽章モデラート・マ・エネルジコは、
印象的なリズムとともに力強い主題が提示される。
いかにもロマン派的な音楽であるが、
映画音楽のようでもあり、ハリウッドに渡り、
多くの映画音楽を手がけるようになった彼らしい音楽で、
完全に交響曲のソナタ形式のスタイルで書かれている。
第ニ楽章スケルツォ、アレグロ・モルト-トリオ、
モルト・メノ・トランクィロは、フルートの旋律から、
速いテンポで軽快に始まるが、これも映画音楽的で、
とても劇的であり、ロマンティックな音楽でもある。
ホルンの吹奏のあと始まるトリオは、ゆったりとして、
幻想的な世界を醸し出しており、対照的である。
第三楽章アダージョ、レントは、ゆったりとしており、
美しく感傷的な旋律が奏され、後期ロマン派らしい音楽だ。
幻想的な感じはストラヴィンスキーのようでもある。
過去を回想するかのようなしみじみとした部分があり、
後半に登場するヴァイオリンやフルートのソロは甘美で、
その後情熱的な盛り上がりをみせ、最後は静かに終わる。
第四楽章フィナーレ、アレグロは、速いテンポで始まる。
軽快な感じで木管楽器を中心に始まる主題はかわいらしい。
その軽快な主題と金管楽器中心に奏されるドイツ風の力強い旋律と、
流れるような弦楽器による旋律などを中心に展開される。
ハンソンのロマンティック交響曲を思わせるフレーズもあり、
アメリカで生きなければならなかった彼らしい音楽である。
その後突然第一楽章の冒頭の主題が再現される。
再び第四楽章冒頭の各主題が奏され、フルートなど木管楽器を中心に
ゆったりとした音楽が流れると、第一楽章の主題が絡まり、
最後は金管楽器中心に盛り上がり、華やかに終わる。
途中聴いたのは1897年生まれのコルンゴルトの作品。
音楽批評家を父に持つ彼は、チェコのブルノで生まれ、
幼い時期から神童ぶりを発揮し、11歳に無言劇「雪人形」を作曲し、
1910年にウィーン宮廷歌劇場で上演された。
1920年初演された「死の都」で世界的な名声を獲得した。
しかし第二次世界大戦の時期にはユダヤ人の彼の音楽は、
「退廃音楽」とされ、上演禁止となり、
新しい活動の場を求め、彼は1934年にはハリウッドに渡り、
多くの映画音楽の作曲を手がけ、アメリカの市民権を獲得した。
交響曲嬰へ長調は1952年に作曲された作品で、
「フランクリン・ローズヴェルトの思い出」に捧げられている。
今回はプレヴィンがロンドン交響楽団を指揮したCDを聴いてみた。
第一楽章モデラート・マ・エネルジコは、
印象的なリズムとともに力強い主題が提示される。
いかにもロマン派的な音楽であるが、
映画音楽のようでもあり、ハリウッドに渡り、
多くの映画音楽を手がけるようになった彼らしい音楽で、
完全に交響曲のソナタ形式のスタイルで書かれている。
第ニ楽章スケルツォ、アレグロ・モルト-トリオ、
モルト・メノ・トランクィロは、フルートの旋律から、
速いテンポで軽快に始まるが、これも映画音楽的で、
とても劇的であり、ロマンティックな音楽でもある。
ホルンの吹奏のあと始まるトリオは、ゆったりとして、
幻想的な世界を醸し出しており、対照的である。
第三楽章アダージョ、レントは、ゆったりとしており、
美しく感傷的な旋律が奏され、後期ロマン派らしい音楽だ。
幻想的な感じはストラヴィンスキーのようでもある。
過去を回想するかのようなしみじみとした部分があり、
後半に登場するヴァイオリンやフルートのソロは甘美で、
その後情熱的な盛り上がりをみせ、最後は静かに終わる。
第四楽章フィナーレ、アレグロは、速いテンポで始まる。
軽快な感じで木管楽器を中心に始まる主題はかわいらしい。
その軽快な主題と金管楽器中心に奏されるドイツ風の力強い旋律と、
流れるような弦楽器による旋律などを中心に展開される。
ハンソンのロマンティック交響曲を思わせるフレーズもあり、
アメリカで生きなければならなかった彼らしい音楽である。
その後突然第一楽章の冒頭の主題が再現される。
再び第四楽章冒頭の各主題が奏され、フルートなど木管楽器を中心に
ゆったりとした音楽が流れると、第一楽章の主題が絡まり、
最後は金管楽器中心に盛り上がり、華やかに終わる。