ロジャー・セッションズのピアノ協奏曲を聴きながら、横浜から星川駅まで歩く

昨日は、横浜から星川駅まで歩きました。
今日聴いたのは1896年生まれのセッションズの作品。
ニューヨークで生まれた彼は、ハーヴァード大学で学び、
卒業後はブロッホに師事し、スミス大学やプリンストン大学で教えた。
ピアノ協奏曲は、ジュリアード音楽院創立50周年を記念し、
委嘱された作品で、1955年から1956年にかけて作曲された。
初演は、1956年２月10日ニューヨークで行われた。
今回聴いたのは、ロバート・タウブのピアノ、レヴァインの指揮、
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴いてみた。

第一楽章トランクィロ－アレグロは、
ゆったりとした管弦楽の序奏と、
そこから浮かび上がってくるような
ピアノの繰り返す音型による音楽で進行していく。
オーケストラが荒々しい音楽を奏したあと、
ピアノ・ソロは、技巧的で速い動きの旋律を弾く。
第二楽章アダージョは、ゆったりとしたテンポの部分である。
ピアノ独奏が奏でる音楽は幻想的であり、
弦楽器のみによる音楽は美しい。
第三楽章アレグロは、カデンツァ風の部分から、
管弦楽が加わり、激しく荒々しい音楽になり、
ピアノの速い動きは、煌めく光のようである。
最後のコーダは一気に駆け抜けるようにして終わり、
なかなか最後の終わり方は、決然とした感じでいい。