Mars&Jupiter

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マックス・ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26を聴きながら鶴ヶ峰から和田町まで歩く

2009-03-30 04:56:07 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は鶴ヶ峰駅から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは1838年生まれのブルッフの作品。
マックス・ブルッフはケルンで生まれ、
早くから音楽教師で歌手の母親から音楽教育を受け、
フェルディナント・ヒーラーなどに作曲を師事する。
41歳の頃にはロイヤル・リヴァプール管弦楽団の指揮者を務め、
54歳の時にはベルリン高等音楽院の教授に就任している。
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調作品26は、
1864年から1867年にかけて作曲された。
今回のCDはチョン・キョンファのヴァイオリン、ケンペの指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるものである
第一楽章「前奏曲」アレグロ・モデラートは、
もの悲しげな短いオーケストラの演奏に続き、
独奏ヴァイオリンも哀愁漂う旋律を奏でる。
再びオーケストラのみの演奏が続き、
そのあと独奏ヴァイオリン中心に音楽が展開する。
とにかく甘美でロマンティックである。

第二楽章アダージョは、ゆったりとした音楽で、
ヴァイオリンの歌うような旋律は美しい。
それにしても何度も登場する下降する旋律は、
なぜかリヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲の
一部のフレーズを想起させるものだが、
アルプス交響曲の方が20世紀に入ってからの作品なので、
リヒャルト・シュトラウスが影響を受けたのだろうか。
第三楽章終曲アレグロ・エネルジーコは、
明るく軽快な主題が独奏ヴァイオリンに現れる。
この主題は印象的な旋律で、壮大な感じを与えてくれる。
とにかくヴァイオリンの演奏が甘美で魅力ある。
最後まで華やかさを失わず、明るく堂々と終わる。
コメント (4)
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