Mars&Jupiter

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ボリス・ティシチェンコのチェロと17の管楽器と打楽器とハーモニウムのための協奏曲を聴きながら

2009-03-22 07:25:48 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は、二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1919年生まれのティシチェンコの作品。
レニングラードで生まれた彼は、レニングラード音楽院で学び、
作曲法はショスタコーヴィチなどに師事したようだ。
チェロと17の管楽器と打楽器とハーモニウムための協奏曲作品23は、
チェロ協奏曲第1番とも言われ、1963年に作曲され、
ロストロポーヴィッチに献呈されている。
今回のCDはムスティスラフ・ロストロポーヴィッチのチェロ、
イーゴリ・ブラズコフ指揮によるものである

曲はアンダンテ―アレグレット―アンダンテで構成されている。
アンダンテの部分の冒頭は、歌うような独奏チェロの旋律で始まる。
その長い独奏が6分近く続いたあと、
トランペットに始まり管楽器群が加わってくる。
そして打楽器が加わり、荒々しくなっていく。
その中で独奏チェロは最初の主題を続けて奏する。
アレグレットの部分は激しく動きのある部分である。
ショスタコーヴッチ風な部分も見られその影響を感じる。
もちろん管楽器の扱いなどティシチェンコ独特の部分も見られ、
リズミックなところや、チェロと各楽器の掛け合いもいい。
アンダンテの部分に入ると最初の主題がチェロに現れ、
ハーモニウムが入ってきて、チェロと絡んでいく。
ハーモニウムの神秘的な響きと、管楽器の室内楽的な響きの中を
独奏チェロがピッチカートで刻み、最後は静かに終わる。
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