ジョージ・ガーシュウィンのピアノ協奏曲ヘ調を聴きながら、横浜から星川駅まで歩く

昨日は、横浜から星川駅まで歩きました。
今日聴いたのは1898年生まれのガーシュウィンの作品。
彼の略歴については、管弦楽編で触れたので省略する。
ピアノ協奏曲ヘ調は、ウォルター・ダムロッシュの委嘱を受け、
1925年に作曲された作品であり、初演は作曲者自身のピアノで、
同年12月３日ニューヨークで行われた。
今回聴いたのは、アンドレ・プレヴィンのピアノと指揮、
ロンドン交響楽団の演奏で聴いてみた。
第一楽章アレグロは、自由なソナタ形式で書かれている。
当時の大衆的なダンス音楽チャールストンをベースに作られ、
管弦楽による序奏のあと、いかにもジャズ的な旋律が、
独奏ピアノによって奏され、この主題は終楽章にも登場する。
ピアノ独奏のあとは管弦楽による華やかな音楽になり、
ピアノも加わり、最初の主題が改めてゆっくりと全体で歌われる。
そのあとは、打楽器のリズムに乗ってジャズ風の別な主題が、
ピアノ中心に軽快に奏され、いかにもアメリカ的である。
ピアノを弾く若きプレヴィンの演奏はとても心地よい。
最後は冒頭の主題が管弦楽全体で再現され、
他の主題も現れ、軽快にそして華やかに終わる。

第二楽章アダージョ－アンダンテ・コン・モートは、
ホルンの吹奏から始まるブルース調の音楽であり、
ここで重要な役割を果たす楽器はトランペットである。
ピアノ・ソロが歌うような主題を奏で、
この主題をもとに軽快に進行していく。
フルートとトランペット・ソロで始まる中間部は、
ピアノに引き継がれ、管弦楽も加わり、
感傷的な部分も見せながら、進行していく。
最後管弦楽とピアノにより盛り上がりをみせ、
それが終わったあとフルートとピアノのみになり、
室内楽的な響きの中、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・アジタートは、テンポ感のある、
軽快でリズミカルな曲であり、フィナーレらしい楽章だ。
素材はこれまでの楽章で登場した主題を使っている。
ピアノの軽快であざやかな即興風の演奏がいい。
最後は第一楽章の主題が、管弦楽全体で現れ、
管弦楽により盛り上がったあと、
ピアノ・ソロが加わり華やかに終わる。