Mars&Jupiter

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アラム・ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲ニ短調を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-03-11 07:00:43 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
昨日は、二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
夜は飲み会があったので朝のあわただしい中で歩きました。
途中聴いたのは1903年生まれのハチャトゥリアンの作品。
今回から協奏曲はロシア編に入る。
ハチャトゥリアンの略歴は以前触れたので省略する。
ヴァイオリン協奏曲ニ短調は1940年に作曲された作品である。
初演は1940年11月16日オイストラフのヴァイオリンで行われた。
今回聴いたCDは、ワレリー・クリモフのヴァイオリン、
スヴェトラーノフの指揮、ソビエト国立交響楽団の演奏である。
第一楽章アレグロ・コン・フェルメッツァは、
ソナタ形式で書かれており、荒々しい管弦楽の導入のあと、
ヴァイオリン独奏によるせかすような第一主題で始まる。
第二主題もあわせて民族主義的で、情熱的な音楽で、
第二主題は美しく、ヴァイオリンが歌うと甘美である。
カデンツァは作曲者自身にものを少し変えたもので、
最後は第一主題を中心に情熱的に、そして激しく終わる。

第二楽章アンダンテ・ソステヌートは、
三部形式で書かれており、最初の管楽器による音楽も、
いかにも民族的で、独奏ファゴットが登場する前の音楽は、
サティのジムノペディのようでもある。
それに誘導され、独奏ヴァイオリンが入るが、
それは叙情的で甘美な民謡的な旋律である。
途中音楽は管弦楽中心に激しい音楽になり、
そのあと独奏ヴァイオリンが美しい旋律を奏で、
管弦楽による民族的で情熱的な音楽で盛り上がったあと、
ヴァイオリンが再び哀愁ある旋律を奏で、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、
ロンド・ソナタ形式で書かれており、
荒々しい管弦楽による導入部のあと、
独奏ヴァイオリンが民謡調の旋律を奏する。
第一楽章の主題も登場し、統一感を出し、
民族主義的な魅力ある旋律に満ち溢れ、
最後まで飽きさせない音楽が展開される。
ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲は、
それにしても親しみのある、なかなかの名曲である。
コメント
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