Mars&Jupiter

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嵐の日、レフ・クニッペルのチェロと7つの金管楽器と2つのティンパニのための協奏的モノローグを聴く

2009-03-23 05:44:34 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は、夕方嵐のように風雨が強まったためウォーキングは休みました。
途中聴いたのは1898年生まれのクニッペルの作品。
彼は、ドイツ系・ユダヤ系の家系で、トビリシに生まれた。
モスクワでグリエールジリャーエフなどに作曲を師事し、
グネーシン音楽学校でも学んだようで、ドイツでも学んでいる。
歌曲「ポーリュシカ・ポーレ」の作曲家として日本では有名である。
交響曲も20曲近く作曲しているらしいが、聴いたことはない。
チェロと7つの金管楽器と2つのティンパニのための協奏的モノローグは、
1962年に作曲され、ロストロポーヴィッチに献呈されている。
今回のCDはムスティスラフ・ロストロポーヴィッチのチェロ、
ロジェストヴェンスキー指揮のソビエト交響楽団によるものである

ティンパニの連打から始まる冒頭の部分に続き、
独奏チェロが入ってくるが、シリアスな感じである。
独奏チェロが雄弁に旋律を奏でていくが、
それを取り囲む音楽は荒涼とした感じである。
やがてチェロによる激しい演奏に合せて、金管楽器が加わる。
独奏チェロが弾く旋律はモノローグというように独白のようで、
感傷的というよりは、現実的でクールな感じさえする。
チェロの高度な技巧を示しつつ、
打楽器と金管楽器が荒々しい音楽を奏し盛り上がる。
そのあとは静まったかと思うと、再び盛り上がり、
これを繰り返してから、最後全体で盛り上がって終わる。
「ポーリュシカ・ポーレ」の作曲家というイメージは、
ここからはわからないが、こんな曲も書いているという意味では面白い。
コメント
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