Mars&Jupiter

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ボリス・チャイコフスキーのチェロ協奏曲を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-03-18 06:20:51 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は、二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1925年生まれのボリス・チャイコフスキーの作品。
ボリス・チャイコフスキーの略歴は、
器楽曲・室内楽曲編で触れたので省略する。
チェロ協奏曲は、1964年に作曲され、1966年に初演されたようである。
作品はムスティスラフ・ロストロポーヴィッチに献呈されている。
1875年にビューローの指揮で、ボストンにて初演され大成功をおさめた。
今回のCDはロストロポーヴィッチのチェロ、コンドラシンの指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
第一楽章アンダンテ-アレグロ-アンダンテは、
シリアスな感じの独奏チェロの響きで始まる。
それに弦楽器はそれに呼応し、金管楽器も加わる。
荒々しい管弦楽の音楽は緊迫感を持っており、
独奏チェロは苦悩や嘆きを表わしているようでもある。
音楽はやがて大きな盛り上がりをみせたあと、
いったん静まり、室内楽的な響きの中で、
独奏チェロが徐々に情熱的に旋律を奏で、
最後はショスタコーヴィチ風に激しく盛り上がって終わる。

第二楽章アレグレットは、風刺的なスケルツォ風の曲で、
金管楽器とチェロの対話するようなやりとりが面白い。
最初で登場する音型は様々な楽器に引き継がれる。
中間部は独奏チェロ中心にピッチカート奏法などもみせる。
そして再び最初の音型が登場し、ワルツ風にもみせながら、
滑稽で大袈裟に、そして皮肉を込めたようにチェロは奏し、
最後はあっけない感じで軽快に終わる。
第三楽章アレグロは、独奏チェロから始まる。
音楽は軽快に進み、その中でチェロは高度な演奏技術を
披露していくが、ここで見せるロストロポーヴィッチの
チェロ演奏のテクニックは素晴らしい。
ショスタコーヴィッチ風な部分も見せながら、
弦楽器はピッチカートで急がせるように音楽を進め、
それにあわせ軽快なテンポでチェロは最後まで旋律を奏していく。
第四楽章モデラート・ノン・トロッポ-アレグレットは、
金管楽器のファンファーレ風の音楽に続き、
独奏チェロが入り、やがて各楽器とのやりとりが続いていく。
舞踏的な音楽や、叙情的な部分など色々な要素が、
モザイク状に散りばめられ、独奏チェロが軽快に奏す中、
最後は打楽器や金管楽器などとともに
華々しい盛り上がりをみせて終わる。
コメント
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