Mars&Jupiter

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オルランド・ディ・ラッソ(オルランドゥス・ラッスス)の「私はおまえに語りたい」を聴きながら

2009-12-06 11:32:13 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は飲み会があったため、ウォーキングは休みました。
今回取り上げるのは1532年頃生まれのオルランド・ディ・ラッソの作品。
フランドル楽派に属し、オルランドゥス・ラッススとも呼ばれる。
イタリアで音楽経験を積んだ彼は、ミュンヘンで後半生は活動した。
今回聴いたCDのラッソの曲集の演奏は
ロッサーナ・ベルティーニとモニカ・プッチニーニのソプラノ、
クラウディオ・カヴィーナとロベルト・バルコーニのアルト、
ジュゼッペ・マレットとサンドロ・ナグリアテノール、
ダニエレ・カルノヴィチとセルジオ・フォレスティのバス、
リナルド・アレッサンドリーニ指揮、コンツェルト・イタリアーノによる。
このうち今回は「私はおまえに語りたい」、「キキリカ」、
「おお、ルチア、ニャーオ」、「わがいとしの君」、
「もしあなたに会えたら」、「山びこの歌」をここではとりあげる。

「私はおまえに語りたい」は、4声のヴィラネルラである。
語りかけるような表情豊かな短い作品である。
「私の苦しみをあなたに伝えたいが、
1000ヶ月あっても十分ではないだろう」という内容が歌われる。
「キキリカ」は8声による曲でテンポよく展開される。
合唱も2つのグループに分かれルチアとククルクの
対話が繰りかえされる楽しいモレスカである。
「おお、ルチア、ニャーオ」は3声による劇風の曲で、
速いテンポで軽快に歌われるモレスカである。
セレナードを歌うジョルジオに対しルチアがつれない感じで応える。

「わがいとしの君」は、4声によるテデスコである。
イタリアの戦争で雇われたドイツの傭兵が歌う
ドイツ語なまりのイタリア語のセレナードということだ。
「ドン・ドン・ドン・ディリディリ、ドン・ドン・ドン」と
歌われるリフレインはギターの音を模しているということだ。
「もしあなたに会えたら」も4声によるヴィラネルラである。
「もし昼間にあなたに会えたなら、夜までずっと、
楽しい気分でいられるだろう」という意味の内容が歌われる。
「山びこの歌」は8声によるリートで、
2つに分かれた合唱がこだまのように響きあう
アイデアたっぷりの楽しい合唱曲である。
コメント
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