Mars&Jupiter

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チプリアーノ・デ・ローレの「おお、神の富裕の高さよ」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2009-12-28 08:07:46 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1515か1516年頃に生まれたチプリアーノ・デ・ローレの作品。
フランドルで生まれた彼は、1540年代初めイタリアに行き、
ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の歌手となった。
ヴィラールトに学び、1547年からはフェラーラ公エルコーレ・デステの
宮廷礼拝堂聖歌隊楽長を務め、1561年からはパルマの宮廷楽長、
1563年にはサン・マルコ大聖堂の楽長を務めるなどした。
「おお、神の富裕の高さよ(O altitude divitarum)」は、
1549年にヴェネツィアで出版された「デ・ローレ5声モテトゥス集」の
第3巻に含まれている5声による作品である。
今回聴いたCDはブルーノ・ターナーの指揮、
プロ・カンティオーネ・アンティクヮの演奏によるものである。

「おお、神の富裕の高さよ(O altitude divitarum)」は、
全体は2部によって構成されている。
第1部は、神の英知と知識の高さを賛美する内容である。
各声部は高みに向かっていくように動き、
それは神の高さに向かっていくようでもある。
第2部は、主を讃える人間への問いかけの内容となっている。
人間世界を示すようにむしろ各声部はさきほどよりも
低音域で歌うのが中心となり、神の世界と人間の世界を
この2つの部分で対比させているようでもあり興味深い。
最後は神をたたえ、アーメンを歌って終わる。
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