Mars&Jupiter

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ルカ・マレンツィオの「4声のマドリガーレ集第1巻」を聴きながら、二俣川から西谷まで歩く

2009-12-27 03:18:30 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1553年頃生まれたマレンツィオの作品。
再びテーマはしばらく中世・バロック音楽編に戻る。
ブレーシャで初期の教育を受けた彼の略歴は、
マントヴァやローマで過ごし、歌手として活躍した。
クリストフォロ・マドルッツォ枢機卿や、
ルイージ・デステ枢機卿の宮廷で仕え、
その後はフランスに移り、フェルディナンド・デ・メディチに仕え、
ローマに戻り、彼の残りの人生の大半はここで過ごすようになる。
「4声のマドリガーレ集第1巻」は、1585年に出版された作品である。
今回聴いたCDはロッサーナ・ベルティーニのソプラノ、
クラウディオ・カヴィーナのアルト、ジュゼッペ・マレットのテノール、
セルジオ・フォレスティのバス、リナルド・アレッサンドリーニ指揮、
コンツェルト・イタリアーノの演奏によるものである。

ここではその曲集の中から2曲をとりあげる。
「優雅な鳥のさえずり(Vezzosi augelli)」は、
タッソーの詩に基づく4声のマドリガーレである。
鳥のにぎやかなさえずりのようすが、
各声部のやりとりの中で表現されている感じである。
華やかで軽快な感じで始まり、
最後はしっとした感じでテンポをゆるめて終わる。
「西風がもどり(Zefiro torna)」は、
ペトラルカのソネットに基づく4声のマドリガーレである。
流れる風のように、軽快なテンポで歌われていく。
歌詞の中にあるペトラルカの情感にあわせて、
音楽はそれをうまく表現している感じが伝わる。
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