Mars&Jupiter

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ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの「パレスティナの歌」を聴きながら、西谷から渋谷まで歩く

2009-12-14 06:45:16 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷から三枚町まで歩き、所用を済ませ、
1時50分に三枚町を出て新横浜まで歩き、
そのあと大倉山駅付近で食事をし、綱島街道に入り、
多摩川を渡り、目黒通りと駒沢通りを歩きながら、
宇田川の派出所に着いたのは6時25分であった。
途中食事をした時間を除けば、三枚町から渋谷までは、
4時間25分くらいかかったといえるだろう。
久しぶりに長距離を歩いたということになる。
多摩川の橋を渡るころに聴いたのは、1170年頃ドイツに生まれた、
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの作品。

彼も有名なミンネジンガーであり、ウィーンの宮廷に仕えたのち、
ヨーロッパ各地を旅行し、十字軍遠征にも参加したと考えられる。
今回聴いたCDはトマス・ビンクレー指揮、
ルネサンス合奏団の演奏によるものである。
「ゲルハルトは(Mit hat her Gehart Atze ein pfert)」は、
軽快な舞曲風の器楽演奏と、語りかけるようなバス独唱が交互に入り、
その対照的な対比が面白いとともにモラリストらしい彼の一面を、
「美しいと認めるべきは知恵あるまともな人の歌、
粗野にどなる人々の歌などにとりあつかうべきではない」
という歌詞(伊藤恵子訳)の断片から見ることができるところがいい。

「パレスティナの歌」とも呼ばれる作品は、音楽史上有名な曲だ。
「わたしの生涯がはじめて(Nu alrest lebe ich mir werde)」という題で、
1228年の十字軍遠征に参加したとされる時に書かれた曲だ。
聖地に着いた時の純粋な喜びがこの歌の中に示されている。
2拍子系の歌が、その地に向かう作曲者の心中を表現している。
いろいろな宗教にとっての聖地であるこの土地をめぐり、
絶え間ない紛争が続いていることをどう解決できるのかという、
悩ましい問題が、この歌詞の中から感じ取ることができる。
コメント
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