Mars&Jupiter

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オーマンディのグスタフ・マーラーの交響曲第10番嬰ヘ長調を聴きながら、二俣川から戸塚まで歩く

2010-06-14 00:35:30 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
昨日は二俣川から上矢部町まで歩き、そこから戸塚まで歩きました。
二俣川から上矢部まではおよそ1時間20分かかりました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1910年から作曲され、未完のままで終わった交響曲第10番嬰ヘ長調である。
今回聴いたCDは、ユージン・オーマンディ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団の演奏によるもので、
デリック・クックによる改訂第2版に基づいた完成版である。
第一楽章アダージョは、弦合奏によってゆったり始まる。
その叙情的な旋律は、金管楽器が加わり情熱的にもなるが、
死を恐れるマーラーの不安な心情が投影され、
曲想は舞曲風になるかと思うと、感傷的になり絶えず変化していく。
オーマンディは比較的速いテンポで進めていく。
15分くらいから始まる管弦楽によるトッティは、
死の瞬間を感じさせる音楽で、不協和音を含み、印象的である。
これが二度繰り返されたあとは、天国のような安らかな音楽となり、
宇宙を感じさせる音楽となり、静寂な感じの中で終わる。

第二楽章スケルツォ第1は、舞曲風の音楽で、
軽快な中間部のトリオをはさみ、
最初の舞曲風の主題を中心に最後は華やかな感じで終わる。
第三楽章プルガトリオ(煉獄)は、軽快な短い楽章である。
迷いの世界のようなおぼつかない感じのする音楽である。
第四楽章スケルツォ第2は、ワルツ風の音楽であるが、
スケッチには「悪魔が私と一緒に踊る」と書いていたようで、
単純に明るい音楽というよりは、不気味さや狂気をも感じさせる。
最後打楽器と低弦のみの最弱音で終わるが、最後に大太鼓の強打の一音で終わる。
ウィン・モリス盤ではCD化の際にその一音がカットされてしまったが、
オーマンディ盤ではちゃんと入っている。
第五楽章フィナーレは、再び大太鼓の強打の一音で始まる。
フルート・ソロによる旋律や弦楽器で奏される旋律は美しい。
この世を惜しむような感傷的な音楽である。
大太鼓の強打の一音は何度か登場し、そこから展開部に入る。
11分あたりから第一楽章の主題が再現されて、
そのあとはロマンティックな旋律が奏されて美しい。
オーマンディ盤はその情緒に流されずあっさりとした表現である。
マーラーの生に対する執着を感じさせる楽章である。
最後は穏やかな音楽となって、消え入るように静かに終わる。
コメント
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