Mars&Jupiter

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クーベリックのグスタフ・マーラーの交響曲第7番嬰ハ短調を聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2010-06-18 06:06:16 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
昨日は横浜駅から和田町まで歩きました。
途中聴いたのはマーラーの作品である。
いよいよマーラー特集も今回を経て終わりとなる。
交響曲第7番嬰ハ短調は、1904年から1906年にかけて作曲された。
演奏される機会のない交響曲とよくいわれるが、個人的には好きである。
今回聴いたCDは、ラファエル・クーベリック指揮、
バイエルン放送交響楽団によるものである。
これはスタジオ録音による1970年の録音からだいぶ経った
1976年2月5日のライブ録音であるが、各楽章の演奏時間をみると
第二楽章がやや長めである以外はほぼ同じ演奏時間であり、これは驚きである。
第一楽章ラングザム、アレグロ・コン・フォーコは、
引きずるような感じの序奏から始まるソナタ形式の楽章。
そして主部に入りホルンなどによる第一主題と、
ヴァイオリンが奏されるロマンティックな第二主題が提示される。
展開部に入ってそれら主題は展開されているのだが、
軽快なテンポで進めていくクーベリックの演奏は、
ライブ盤らしくホルンが出遅れるなどいろいろハプニングがある。
同じようなことは他の楽章でもみられるのだが、
それを気にしなければ、楽しく聴くことができる。
再現部を経て、コーダにかけての盛り上がりは、
クーベリックらしく情熱的で、最後は堂々とした感じで終わる。

第二楽章夜の歌Ⅰ、アレグロ・モデラートは、
夜を感じさせるような行進曲風の楽章である。
序奏は二本のホルンが対話しながら奏でる旋律に続き、
クラリネットやフルートなどの木管楽器などが加わり、
ホルンとチェロによる堂々とした主題と、
もう一つチェロにより奏される主題が登場する。
ホルンのみによる対話風の音楽が奏されるとカウベルの音が入る。
音楽は二つのトリオをはさみながら二つの主題を中心に展開され、
最後はホルンと木管楽器が絡み合いながら、
弦楽器のピチカートとともに静かに終わる。
第三楽章スケルツォ、影のようには、三部形式による楽章。
不気味なリズムを刻むティンパニの音に乗って、
ヴァイオリンが悪魔の死の舞踏を思わせるような旋律を奏でる。
木管楽器にあらわれる感傷的な旋律も印象的である。
明るい旋律をオーボエが奏でるトリオをはさみながら、
これらの旋律が繰り返され、最後も不気味な終わり方をするが、
クーベリックは流れるような軽快なテンポで進めていく。

第四楽章夜の歌Ⅱ、アンダンテ・アモローソは、
ヴァイオリンの甘い旋律に続いて、
ギターやマンドリンが加わりセレナーデ風の音楽を奏でていく。
クーベリック盤は速いテンポであっさりとした演奏で音楽を展開していく。
第五楽章ロンド-フィナーレ、アレグロ・オルディナリオは、
ティンパニの叩くリズムに乗って、ホルンとトランペットが、
明るく勇ましい感じの主題を奏でて始まる。
その主題は時に行進曲風に、そして変形されながら登場し、
後半には第一楽章の主題が再現され、
第五楽章の主題と絡み合い、壮大なクライマックスを築いていく。
最後のコーダのところの軽快に進み、力強く終わるあたりは、
ライブ盤らしく、聴いていて爽快感がある。

なお、今回までとりあげたマーラー編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/composer_home.html
参考にしていただければ幸いです。
コメント
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