昨日は西谷駅から三枚町の間を往復し、歩きました。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1893年から1896年にかけて作曲された交響曲第3番ニ短調である。
今回聴いたCDは、オリガ・アレクサンドリアのアルト、
オスタンキノ放送ロシア・アカデミー合唱団、モスクワ少年カペラ、
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮のロシア国立交響楽団の演奏による。
スヴェトラーノフ指揮によるマーラー交響曲全集は、
中にはこれはおかしいなあと思わせる箇所のあるところもあるが、
この交響曲第3番ニ短調はそんな箇所は少なく、
安心して聴くことのできる盤であり、聴いていて楽しめる。
第1楽章「力強く、決然と」は、ソナタ形式でかかれた長大な楽章である。
冒頭ホルンにより力強く堂々とした第一主題が奏される。
これに続き行進曲風で暗い感じのリズムに乗って、
ホルンが第二主題を歌うようにゆっくりと奏する。
そして次に第三主題が現れるが、この提示部を、
スヴェトラーノフは軽快なテンポで進めていく。
金管楽器の演奏がいいし、自然な流れで音楽は進んでいく。
展開部は第二主題の変形から始まり、それぞれの主題が展開される。
ここでもきびきびとした演奏で、緩慢になることがない。
展開部の終わりは小太鼓の刻むリズムに終わり、
ホルンが第一主題を奏することで再現部に入る。
再現部は各主題を順序通りに示していく。
最後のコーダも金管楽器と打楽器が活躍し、
一気に盛り上がって、なかなかの演奏である。
第2楽章テンポ・ディ・メヌエットは、優雅な音楽である。
拡大した三部形式を採るこの楽章ではトリオが2回登場する。
オーボエが奏するのどかで牧歌的な旋律は、
さまざまな楽器によって引き継がれていく。
夢みるような甘美な音楽がゆったりとしたテンポで展開されていく。
そのあとテンポを速めるところがあるが、
そのテンポは他の盤に比べるとゆっくりとしていて面白い。
この楽章では弦楽器が活躍し、じっくり美しい旋律を聴かせてくれる。
第3楽章コモド・スケルツァンド「急がずに」は、
歌曲「夏の終わり」から旋律を採っており、
自由な三部形式で書かれている。
管楽器が活躍し、各楽器のバランスもよい感じである。
ポストホルンの独奏も即興的な感じでいい。
最後の終わり方もスヴェトラーノフらしさが出て個性的である。
第4楽章「きわめてゆるやかに、神秘的に」は、
ニーチェの「ツァラトストラはかく語りき」から採ったもので、
「おお人間よ、注意せよ、真夜中は何を語ったのか」
という歌詞で始まるアルト独唱で歌われる深遠な感じの歌である。
ただ、これは歌手がロシア出身であるからか、
ドイツ語っぽく聞こえないところが逆に面白い。
第5楽章「活発な速度で、表出は大胆に」は、
鐘の音をまねた「ビム・バム」という音を少年合唱団が歌い、
そこに女声合唱団とアルト独唱が加わって歌われる歌曲である。
「三人の天使が楽しい歌を歌った」から採られた明るい曲で、
スヴェトラーノフの軽快なテンポの演奏が心地いい。
第6楽章「ゆるやかに、平静に、感情をこめて」は、
自由なロンド形式で書かれた楽章で、
弦楽器が控えめにゆったりとした主題を奏する。
その主題が繰り返される中、やがて金管楽器も加わり、
第一楽章の主題も現れ、徐々に盛りあがりをみせていく。
スヴェトラーノフらしい情熱的な盛り上がり方である。
堂々としたティンパニと金管楽器によるコーダの部分は、
終わりの音が長く続き、さすが彼らしい。
途中聴いたのはグスタフ・マーラーの作品で、
1893年から1896年にかけて作曲された交響曲第3番ニ短調である。
今回聴いたCDは、オリガ・アレクサンドリアのアルト、
オスタンキノ放送ロシア・アカデミー合唱団、モスクワ少年カペラ、
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮のロシア国立交響楽団の演奏による。
スヴェトラーノフ指揮によるマーラー交響曲全集は、
中にはこれはおかしいなあと思わせる箇所のあるところもあるが、
この交響曲第3番ニ短調はそんな箇所は少なく、
安心して聴くことのできる盤であり、聴いていて楽しめる。
第1楽章「力強く、決然と」は、ソナタ形式でかかれた長大な楽章である。
冒頭ホルンにより力強く堂々とした第一主題が奏される。
これに続き行進曲風で暗い感じのリズムに乗って、
ホルンが第二主題を歌うようにゆっくりと奏する。
そして次に第三主題が現れるが、この提示部を、
スヴェトラーノフは軽快なテンポで進めていく。
金管楽器の演奏がいいし、自然な流れで音楽は進んでいく。
展開部は第二主題の変形から始まり、それぞれの主題が展開される。
ここでもきびきびとした演奏で、緩慢になることがない。
展開部の終わりは小太鼓の刻むリズムに終わり、
ホルンが第一主題を奏することで再現部に入る。
再現部は各主題を順序通りに示していく。
最後のコーダも金管楽器と打楽器が活躍し、
一気に盛り上がって、なかなかの演奏である。
第2楽章テンポ・ディ・メヌエットは、優雅な音楽である。
拡大した三部形式を採るこの楽章ではトリオが2回登場する。
オーボエが奏するのどかで牧歌的な旋律は、
さまざまな楽器によって引き継がれていく。
夢みるような甘美な音楽がゆったりとしたテンポで展開されていく。
そのあとテンポを速めるところがあるが、
そのテンポは他の盤に比べるとゆっくりとしていて面白い。
この楽章では弦楽器が活躍し、じっくり美しい旋律を聴かせてくれる。
第3楽章コモド・スケルツァンド「急がずに」は、
歌曲「夏の終わり」から旋律を採っており、
自由な三部形式で書かれている。
管楽器が活躍し、各楽器のバランスもよい感じである。
ポストホルンの独奏も即興的な感じでいい。
最後の終わり方もスヴェトラーノフらしさが出て個性的である。
第4楽章「きわめてゆるやかに、神秘的に」は、
ニーチェの「ツァラトストラはかく語りき」から採ったもので、
「おお人間よ、注意せよ、真夜中は何を語ったのか」
という歌詞で始まるアルト独唱で歌われる深遠な感じの歌である。
ただ、これは歌手がロシア出身であるからか、
ドイツ語っぽく聞こえないところが逆に面白い。
第5楽章「活発な速度で、表出は大胆に」は、
鐘の音をまねた「ビム・バム」という音を少年合唱団が歌い、
そこに女声合唱団とアルト独唱が加わって歌われる歌曲である。
「三人の天使が楽しい歌を歌った」から採られた明るい曲で、
スヴェトラーノフの軽快なテンポの演奏が心地いい。
第6楽章「ゆるやかに、平静に、感情をこめて」は、
自由なロンド形式で書かれた楽章で、
弦楽器が控えめにゆったりとした主題を奏する。
その主題が繰り返される中、やがて金管楽器も加わり、
第一楽章の主題も現れ、徐々に盛りあがりをみせていく。
スヴェトラーノフらしい情熱的な盛り上がり方である。
堂々としたティンパニと金管楽器によるコーダの部分は、
終わりの音が長く続き、さすが彼らしい。